...きまって夢想する他の世界があった...
伊藤野枝 「転機」
...二村に百姓をして一生を過ごすものの夢想することも出来ないような安楽な老後を送っている爺様がどうして発狂したのだろうか...
犬田卯 「一老人」
...そういう冒険談の主人公になってみたいと夢想するのだった...
海野十三 「少年探偵長」
...私のいま夢想する境涯は...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...こういう微分方程式は少なくも現在では夢想することさえ困難である...
寺田寅彦 「科学と文学」
...高杉等へ伝え示したく候これ豈(あ)に煽動家の夢想する所ならんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...夫はユートピアを夢想するものだとして斥ける...
戸坂潤 「辞典」
...『リーザの愛によって』と彼は夢想するのであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...更に本黨の運命を開拓すべき新首領の官僚團より出現せむことを夢想するものすらありといへり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...仕事をしながら時々腰をおろして夢想するルイザを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夢想する時間に少しも不足を覚えなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夢想することはりっぱなことであるとしても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女学生の歌をききながら夢想する空漠たる憧憬や...
豊島与志雄 「春」
...夢想するためには無窮の天がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そういう世界を私は夢想する...
豊島与志雄 「私の信条」
...己(おの)れの夢想する王国が...
中里介山 「大菩薩峠」
...肉体の疵(きず)も魂の疼(うずき)も自(おのずか)ら少しずつ医(いや)されてゆく椅子――そのような椅子を彼は夢想するのだった...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...わたしの思想がただ夢想するだけにしても何らかの秩序と目的に従うようにするには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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