...余が夢多き青春の眼には...
永井荷風 「夜あるき」
...モオリスはそこの森などで姉とともに夢多き少年の日を過ごした...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...どうにかして、たった一夜でも、みょうとにしてやりてえが、それもならぬか――浮き世だなあ――闇太郎に言わせれば、彼自身もほんの行きずりの邂逅(かいこう)が縁となって、こんなにまで打ち込まねばならなくなった雪之丞だ――まして浪路は、夢多き一少婦、身分も、境涯も、この恋のために忘れてしまったのも無理からぬことと思われ、そして同情(おもいやり)の念を起さずにはいられないのであろう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...マ氏の姿に、何か、夢多き若さと、快活な生活のステップが見えるのも、マ氏の国家が現状にもっているものである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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