...唯餘りに交游に夢中になる性質がその家人を惱ました...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...すぐ夢中になるんですもの」二人が話に気をとられている最中...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...研究というと夢中になる科学技術者を保護せねばならない...
海野十三 「諜報中継局」
...かなしいまでに実際的過ぎる社会図であろう! 紳士と淑女に「調子はずれ」と「若い愚かさ」と「夢中になる経験」を予期出来ないのは当然だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...大津波が来るとひと息に洗い去られて生命財産ともに泥水(どろみず)の底に埋められるにきまっている場所でも繁華な市街が発達して何十万人の集団が利権の争闘に夢中になる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...君があんまり夢中になるので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたしが夢中になるほど腹を立てたのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...無我夢中になるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夢中になるのが私の癖である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...お浜が夢中になるのも無理はない――と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親父の私をたった一人この世に残して去年の暮に亡くなってしまいました」娘のことというと夢中になるらしい幸右衛門は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夢中になるやうなきりやうぢやございません」「成程ね」「まだありますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな企みもあったのか」「夢中になると男の子も女の子も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...碌でもないことには却つて夢中になる傾向がありました...
原民喜 「雲雀病院」
...何かに夢中になると急に熱ぽくなり...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「お前は虫採りとなると恰で夢中になるんだから...
牧野信一 「風流旅行」
...やはり夢中になることをやめなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何か始めますと夢中になる性質(たち)で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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