...われは夢む、一巻の著述を成さん事を...
芥川龍之介 「骨董羹」
...春まだ浅く月若き生命(いのち)の森の夜の香にあくがれ出でて我が魂(たま)の夢むともなく夢むれば……あゝ此歌である...
石川啄木 「雲は天才である」
...春まだ淺く月若き生命(いのち)の森の夜(よる)の香(か)にあくがれ出でて我が魂(たま)の夢むともなく夢むれば……あゝ此歌である...
石川啄木 「雲は天才である」
...夢むともなく夢むるのは十幾年の昔である...
石川啄木 「二筋の血」
...三人同じく夢む...
泉鏡花 「一景話題」
...*われは夢む、滄海(さうかい)の天(そら)の色、哀(あはれ)深き入日の影を、わだつみの灘(なだ)は荒れて、風を痛み、甚振(いたぶ)る波を、また思(おも)ふ釣船(つりぶね)の海人(あま)の子を、巖穴(いはあな)に隱(かぐ)ろふ蟹を、青眼(せいがん)のネアイラを、グラウコス、プロオティウスを...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...かの故里(ふるさと)をかしまだち、ひとへに夢む、道遠き眼路(めぢ)のあなたに生ひ茂げる無花果(いちじゆく)の森、象(きさ)の邦(くに)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...無限は劇場の戸を閉ぢて了ふ――然し冥想して夢むらく...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「さしあげた腕」
...北海のまぼろし夢む...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...そのあたりの地圖を閲しつゝ私は自由に旅の空想を夢むのである...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...病んで夢む天の川より出水(でみず)かな十一妻(さい)の手紙は全部の引用を許さぬほど長いものであった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...詩集の銘を「蝶を夢む」といふ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...新潮社版の「蝶を夢む」第一書房版の「萩原朔太郎詩集」その他既刊の詩集中にも散在し...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...笛吹川の響きに夢むすび憂く...
樋口一葉 「ゆく雲」
......
前田普羅 「普羅句集」
...黄金山を夢むるの児なり...
山路愛山 「英雄論」
...未来をばいかに夢むと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...芸術家の生涯を夢む若人も...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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