...ふと夢のような事を考えた...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...庭前の松の葉が一本々々数えられたとソムナンビュリストの夢のような事をいったりした...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...お夢のこともまったく出雲の大神(おおかみ)のお告げだということがいよいよたしかになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...細君は此手紙を書いた時の事を思ひ出すと今この姉小路の座敷に斯う坐つて居ることが夢のやうに思はれる...
高濱虚子 「俳諧師」
...米 一升二合朝月暈をきてゐる今日は逢へる朝風へ蝉の子見えなくなつた朝月にしたしく水車ならべてふむ・水が米つく青葉ふかくもアンテナ夾竹桃赤く女はみごもつてゐた合歓の花おもひでが夢のやうに・柳があつて柳屋といふ涼しい風汗はしたゝる鉄鉢をさゝげ見まはせば山苺の三つ四つはあり・鉄鉢の暑さをいたゞく・蜩よ...
種田山頭火 「行乞記」
...私の夢の伴奏をしようとて...
ボードレール 富永太郎訳 「計画」
...先達ての人形の店の夢のような話で...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...その夢のことで泣いてたじゃないの...
豊島与志雄 「反抗」
...夢のように感じながら(所で...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...ながれて ゆくか 麓までも?まだみぬ 顔の 不可思議の咽喉(のんど)の みえる あたりまで……午睡の 夢の ふくよかに...
中原中也 「在りし日の歌」
...ただ夢のように煙るKの町を眼の下に見た...
夏目漱石 「初秋の一日」
...八千兩といふのは全く夢のやうな大金です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まさしく悪夢の追憶だった...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...家屋の倒壊がゆるゆると再びある夢のやうな速度で進行を繰返してゐる...
原民喜 「鎮魂歌」
...……なんというご親切……まるで夢のようで...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...魔法の杖の一振にたちまち清き麗姿(あですがた)四輪の馬車に運ばれて夢のお城へいそいそと...
水谷まさる 「シンデレラ」
...ヨメは夜目なるべしと言った(『囀(さえず)り草』虫の夢の巻)...
南方熊楠 「十二支考」
...夢の中で完全に出来たものが...
横光利一 「旅愁」
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