...チヌ(黒鯛)や太刀魚(たちうお)の夜釣りも忘れられない...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...岩魚釣りも、カーバイトを燃やして、夜釣りをやる、これは中々面白いが、寒くなると川の中を歩くのはたいへんだ、全身が冷え切つてしまふ、もう駄目ですねと、話してくれる...
津村信夫 「猟人」
...上記のシバテンはまた夜釣りの人の魚籠(びく)の中味を盗むこともあるので...
寺田寅彦 「相撲」
...鰻の夜釣りに行った平作がそれを見つけた...
豊島与志雄 「田園の幻」
...夜釣りに行くのだと支度をしてゐる良人をつかまへて...
林芙美子 「玄關の手帖」
...夜釣り漁火が窓から眺められた...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...遠くに夜釣りの舟の灯がチラチラとしてゐる静かな晩だつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...七郎丸に頼んだ夜釣りに連れて行ってもらうつもりで...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...「夜釣りは闇夜(やみよ)に限ったのだったかな?」「決っているじゃないかね...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...――秋になって夜釣りがはじまったら今年こそ是非とも連れて行って欲しい……ということを僕は常々彼に話していたのである...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...夜釣りの舟で働く夫を慰めるための酒壜をさげて来たのを見た樽野は...
牧野信一 「円卓子での話」
...沖に出そろふた夜釣り船の誘魚灯の……と知ると同時に...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...「綺麗だ/\! 夜釣りの火が――...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...夜釣りに出かける舟です...
牧野信一 「ランプの便り」
...夜釣りをする舟の灯が水に映って見えた...
山本周五郎 「さぶ」
...夜釣りにゆくんならお弁当のしたくをするけれど」「――時三はあした休みじゃあないのか」「いやよ...
山本周五郎 「寒橋」
...ときどき夜釣りなどにいって朝帰ることがあった...
山本周五郎 「寒橋」
...夜釣りも近くの寒橋(さむさばし)のあたりで満足した...
山本周五郎 「寒橋」
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