...鋭敏になつた頭には今度は地上のあらゆる音を聞く馬鹿らしい夜烏の自動車の浮いた音や...
千家元麿 「自分は見た」
...二上(にあが)りの『月夜烏(つきよがらす)』でも唱(うた)おうかという時...
永井荷風 「西瓜」
...A氏は深川夜烏という別号を署して...
永井荷風 「深川の散歩」
...わたくしは夜烏子がこの湯灌場大久保の裏長屋に潜(ひそ)みかくれて...
永井荷風 「深川の散歩」
...夜烏子はこれを見て唯一笑するばかりで...
永井荷風 「深川の散歩」
...夜烏子は山の手の町に居住している人たちが...
永井荷風 「深川の散歩」
...震災前に病死したわたくしの畏友深川夜烏子に酷似してゐると思はねばならなかつた...
永井荷風 「来訪者」
...夜烏子(やうし)は明治三十年代に...
永井荷風 「来訪者」
...夜烏子に対するよりも...
永井荷風 「来訪者」
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長沢佑 「レポーター」
...夜烏が啼(な)いた...
林芙美子 「浮雲」
...屋根のあたりに夜烏(よがらす)が啼いた...
平出修 「夜烏」
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山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...夜烏が二羽鳴きながら塔の方へ飛んでいつた...
横光利一 「草の中」
...如法(にょほう)の闇(やみ)瞋恚(しんい)の夜烏(よがらす)一指を切った僅かな血にも...
吉川英治 「剣難女難」
...身を夜烏の黒覆面に包みなした...
吉川英治 「剣難女難」
...「おッ――あいつの連れだ!」八弥が、そう気がついて、駈け出そうとした途端に、侍の影は、唐門道(からもんみち)の真っ白な月下を、夜烏のように、躍りながら、右の手をひるがえして、何か投げた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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