...わたくしはその研究に廃兵院の森で夜明かしをしたことがごぜいますが...
岩野泡鳴 「猫八」
...夜明かしの酒宴(さかもり)にでかけていった...
海野十三 「人間灰」
...空家の中で夜明かしをするのだ」「では...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...死體の詰まつてゐる箱のそばで夜明かしをした...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...そうだ! みんな安さんを待って夜明かしするんだ...
林不忘 「安重根」
...駅で夜明かし、宿料がないので...
種田山頭火 「其中日記」
...彼奴の友達の部屋で夜明かし飲んで...
徳田秋声 「のらもの」
...今夜も夜明かしかと思った」ミチは疲れ切った男の為に...
富田常雄 「刺青」
...夜明かしして……遊びましょうよ...
豊島与志雄 「白い朝」
...席貸へ行って夜明かしもするし...
直木三十五 「大阪を歩く」
...この辺で夜明かしをして居る駕籠屋は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜明かしで飲み明かそう」たちまち外面(そとづら)のいい圓生は相好を崩してこう迎えるのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...夜会では夜明かしになるのはあたりまえのようなものだから...
三宅花圃 「藪の鶯」
...そして長い間夜明かしして聞き耳をたてていたけれども...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...さすが夜明かし商売を誇っている...
吉川英治 「大岡越前」
...若い頃よく惡友と通つた夜明かし飮み屋の三徳屋だとか...
吉川英治 「折々の記」
...夜明かしとなること間違い無しである...
吉川英治 「魚紋」
...夜明かしでもなすったんで」「なあに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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