...今夜こそは徹底的に父と自分との間の黒白をつけるまでは夜明かしでもしよう...
有島武郎 「親子」
...夜明かしの酒宴(さかもり)にでかけていった...
海野十三 「人間灰」
...空家の中で夜明かしをするのだ」「では...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...死體の詰まつてゐる箱のそばで夜明かしをした...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...駅で夜明かし、宿料がないので...
種田山頭火 「其中日記」
...彼奴の友達の部屋で夜明かし飲んで...
徳田秋声 「のらもの」
...ひょっとすると夜明かしかも知れぬ勇を待ち切れずに読みさしの小説本を抛(ほう)り出して...
富田常雄 「刺青」
...今夜も夜明かしかと思った」ミチは疲れ切った男の為に...
富田常雄 「刺青」
...たとえば昨夜のように月のいい晩には瓜畑(うりばたけ)の上に蓆(こも)をかぶせてやらなければならなかったりして夜明かしをすること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...白ばつくれて平氣な顏をするよ――多分賭場(とば)で夜明かしをして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この辺で夜明かしをして居る駕籠屋は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「……」親方は昨夜夜明かしでこいつを彫り上げ...
正岡容 「小説 圓朝」
...夜会では夜明かしになるのはあたりまえのようなものだから...
三宅花圃 「藪の鶯」
...女房ユリアが夜明かしをして自分で縫った黒の喪服を着て...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...また多くの仲間で一しょに夜明かしをしてもらうと...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そして長い間夜明かしして聞き耳をたてていたけれども...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...夜明かしとなること間違い無しである...
吉川英治 「魚紋」
...又夜明かしか』薊は...
吉川英治 「魚紋」
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