...夜嵐(よあらし)のひゅうひゅう鳴る音にかきけされてしまった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...如月(きさらぎ)のはじめ三日の夜嵐に...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...入相すぐる夜嵐(よあらし)の...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...しかし浮世の小夜嵐の習ひ...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...猛烈な夜嵐におそわれ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...三柏葉樹頭夜嵐三幕を訂正す...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...去年の夏帝国劇塲にて旧作三柏葉樹頭夜嵐興行中始めて相識りしなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...桜を散らすとんだ夜嵐(よあらし)……...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...わたしがその年から数えて七年ほど前に書いた『三柏葉樹頭夜嵐(みつかしわこずえのよあらし)』という拙劣なる脚本が...
永井荷風 「十日の菊」
...残怨日高(ざんえんひだか)の夜嵐(よあらし)といったような趣(おもむき)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ如月(きさらぎ)の小夜嵐(さよあらし)引(ひき)まどの明放(あけばな)しより入(い)りて身(み)に染(し)む事(こと)も堪(た)えがたし...
樋口一葉 「われから」
...今朝ほど夜嵐に吹き散らされたのはアパート有明荘の六人の住人...
久生十蘭 「魔都」
...……それから二十分ほどすると夜嵐が吹いて六人...
久生十蘭 「魔都」
...その口の中へ颯と吹き込んだ夜嵐に...
久生十蘭 「魔都」
...この句の生れた大正四年には先生は往昔の清元社中の秘恋を材とした戯曲「三柏樹頭夜嵐(みつがしわこずゑのよあらし)」を同誌上に発表してゐられる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...島崎土夫主(しまざきつちおぬし)の軍人(いくさびと)の中にあるに妹が手にかはる甲(よろい)の袖(そで)まくら寝られぬ耳に聞くや夜嵐(よあらし)上三句重く下二句軽く...
正岡子規 「曙覧の歌」
...夜嵐ががたごとと戸を搖つて...
水野仙子 「醉ひたる商人」
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