...如月(きさらぎ)のはじめ三日の夜嵐に...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...入相すぐる夜嵐(よあらし)の...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...都ならぬ高野の夜嵐に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...夜嵐(よあらし)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...旧作三柏葉樹頭夜嵐上塲に関してなり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...去年の夏帝国劇塲にて旧作三柏葉樹頭夜嵐興行中始めて相識りしなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...わたしがその年から数えて七年ほど前に書いた『三柏葉樹頭夜嵐(みつかしわこずえのよあらし)』という拙劣なる脚本が...
永井荷風 「十日の菊」
...拙作『三柏葉樹頭夜嵐』の舞台に登るに先立って...
永井荷風 「十日の菊」
...「高橋(たかはし)お伝(でん)」や「夜嵐(よあらし)お絹(きぬ)」のやうな流行の毒婦伝もある...
永井荷風 「虫干」
...残怨日高(ざんえんひだか)の夜嵐(よあらし)といったような趣(おもむき)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ如月(きさらぎ)の小夜嵐(さよあらし)引(ひき)まどの明放(あけばな)しより入(い)りて身(み)に染(し)む事(こと)も堪(た)えがたし...
樋口一葉 「われから」
...一陣の夜嵐の事並に各人各説の事夜の繁昌に引かえて朝の銀座裏は至って閑寂...
久生十蘭 「魔都」
...今朝ほど夜嵐に吹き散らされたのはアパート有明荘の六人の住人...
久生十蘭 「魔都」
...その口の中へ颯と吹き込んだ夜嵐に...
久生十蘭 「魔都」
...この句の生れた大正四年には先生は往昔の清元社中の秘恋を材とした戯曲「三柏樹頭夜嵐(みつがしわこずゑのよあらし)」を同誌上に発表してゐられる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...島崎土夫主(しまざきつちおぬし)の軍人(いくさびと)の中にあるに妹が手にかはる甲(よろい)の袖(そで)まくら寝られぬ耳に聞くや夜嵐(よあらし)上三句重く下二句軽く...
正岡子規 「曙覧の歌」
...夜嵐ががたごとと戸を搖つて...
水野仙子 「醉ひたる商人」
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