...八十八夜前後の時期は、季節の変わり目で体調を崩しやすいと言われています...
...「夜前、稀有(けう)な事が、ございましてな...
芥川龍之介 「芋粥」
...一兩夜前に、漂泊者の一家族が、近くの森に泊つてゐた...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...十八夜前後の月高く空にかかり...
薄田泣菫 「独楽園」
...終夜前方の氷山を歩きまわったが...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...此夜前日に比して又更に暖なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夜前の渡し守が帰って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三藐院の掛物のことが伊太夫の頭に在ってみると、それから連想して、骸骨が衣冠束帯をつけたということも、夜前の印象が、ごっちゃになって伊太夫の脳膜に襲いかかったというだけのものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして、あなたもあのくらいに書ける手じゃありませんか、とそそのかして、ふいと床の間を振向いたところには、やはり夜前、つくづくと見て、心憎さを感じたところの懐紙風のかけものが、そのまままざまざと浮き出している...
中里介山 「大菩薩峠」
...「夜前(やぜん)にくみ込んだ水甕へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...深夜前に追いつける...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...夜前(やぜん)私やあ...
三木竹二 「いがみの権太」
...夜前、神明町辺の博士の家とかに強盗が入ったのがつかまった...
宮本百合子 「刻々」
...その一夜前の二十二夜に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...しかも夜前より千曲を渡りいまなお...
吉川英治 「上杉謙信」
...「夜前の希望をかなえてつかわす...
吉川英治 「剣の四君子」
...忠顕はあしらって――「夜前(やぜん)...
吉川英治 「私本太平記」
...夜前、勝家は、自身の家臣たちを集めて、宿所で鳩首(きゅうしゅ)談合して来たものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜前はちと、ごきげんにまかせて、お相手とはいえ、長居(ながい)を仕りましたから、どうかと、あとでお案じして退(さ)がりましたが」「いやいやご隠居さまには、今朝ほどはもうお床を払っておいでなさる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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