...八十八夜前後の時期は、季節の変わり目で体調を崩しやすいと言われています...
...「夜前、稀有(けう)な事が、ございましてな...
芥川龍之介 「芋粥」
...夜前(やぜん)其(その)書(しょ)を持歸(もちかへ)ってござりまするゆゑ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...終夜前方の氷山を歩きまわったが...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その上、夜前たいてい、食堂で少々酒類もつぎこんでいようし、寝すごしてもボーイが起してくれるという安心もある...
豊島与志雄 「女人禁制」
...夜前見ておいたところよりはこころもち前へ進んでいるかと思われるだけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜前の渡し守が帰って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三藐院の掛物のことが伊太夫の頭に在ってみると、それから連想して、骸骨が衣冠束帯をつけたということも、夜前の印象が、ごっちゃになって伊太夫の脳膜に襲いかかったというだけのものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...「夜前(やぜん)にくみ込んだ水甕へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...急々一書を裁し候(そうろう)昨夜は数々の御厚遇大謝大謝然(しか)るに今朝承及候(うけたまわりそうら)えばかの舞妓春どの夜前小石川南海寺にて変死を遂げ候趣き驚き入り候右御伝聞未だしきやと存じ候えばお知らせ申候……...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...夜前用ひし褥を新妻の母に贈り...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...そこへ坐るんだ」何でも夜前つかまった強盗を入れるために...
宮本百合子 「刻々」
...その一夜前の二十二夜に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...即ち各地に於て日夜前条の御趣旨を演説し...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...しかも夜前より千曲を渡りいまなお...
吉川英治 「上杉謙信」
...夜前の瞠目(どうもく)以上だった...
吉川英治 「私本太平記」
...夜前に約した時刻になると...
吉川英治 「私本太平記」
...竹中半兵衛の顔を見ると、「――委細(いさい)は、夜前、申しおいた通りである...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜前はちと、ごきげんにまかせて、お相手とはいえ、長居(ながい)を仕りましたから、どうかと、あとでお案じして退(さ)がりましたが」「いやいやご隠居さまには、今朝ほどはもうお床を払っておいでなさる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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