...多門(たもん)と申すものでございました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...わたくしは一体多門よりも数馬に望みを嘱(しょく)して居りました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...すると今度は数馬(かずま)から多門(たもん)の小手(こて)へしかけました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...『役者名物袖日記(やくしゃめいぶつそでにっき)』(明和八年板)に載せたる時代分(じだいわけ)を見るに作弥九兵衛(さくやきゅうべえ)玉川千之丞(たまがわせんのじょう)多門庄左衛門(たもんしょうざえもん)らの俳優出でたる寛永承応の頃を劇道の大昔となし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...弟といふのは監禁室で私が世話してゐる白痴の多門のことである...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...多門はいそいでその女の肩さきへ手をかけ...
室生犀星 「ゆめの話」
...「気分はよくなったか?」多門がそう言ったとき...
室生犀星 「ゆめの話」
...多門は何となく冷汗を掻(か)くような思いをした...
室生犀星 「ゆめの話」
...多門にはとうとうお萩の正体がわかりませんでした...
室生犀星 「ゆめの話」
...もう木戸(きど)や多門(たもん)の固(かた)めにはじゅうぶん人数がそろったから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...遠くは大和の信貴山(しぎさん)の多門城に...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分は多門の上へ登って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...多門の上の主君に見せ...
吉川英治 「新書太閤記」
...金剛(こんごう)、中村、多門(たもん)、武辻(たけつじ)の四家だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...御目付役の詰めている溜(たまり)の間にいた多門(おかど)伝(でん)八郎(ろう)は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...多門伝八郎は、松の間の方へ走った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『ひどい霜だの……』多門(おかど)伝八郎は縁に立って呟いた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「はやく来ぬか」多門を通ってゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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