...多門には寛(かん)に失した代りに...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...同時にまた多門の小手(こて)を打ちました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...すると今度は数馬(かずま)から多門(たもん)の小手(こて)へしかけました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...多門はその竹刀の下を胴(どう)へ打ちこもうと致しました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...しかし最後に入り身になった多門は数馬の面へ打ちこみました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...次に奈良多門町の大経師(だいきょうじ)の悴で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...のちの文相前田多門...
野村胡堂 「胡堂百話」
...私はちらと多門の間の抜けた貌を思ひ浮べ...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...多門は川の瀬の音に迫る晩秋の淋しさを感じていましたが...
室生犀星 「ゆめの話」
...多門の屋敷は小路の角にあって...
室生犀星 「ゆめの話」
...多門はすぐ門の中へ這入りました...
室生犀星 「ゆめの話」
...そう言って多門は屋敷の中へ這入ったが...
室生犀星 「ゆめの話」
...多門は咄嗟(とっさ)の間に先刻の女の顔によく似ていると思いました...
室生犀星 「ゆめの話」
...すると多門(たもん)の塀際(へいぎわ)ですれちがった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...二奥庭(おくにわ)までは白壁門(しらかべもん)、多門(たもん)、二ヵ所(しょ)の難関(なんかん)がまだあって、そこへかかった時分には、いかに熟睡(じゅくすい)していた侍(さむらい)や小者(こもの)たちも眼をさまし、警鼓(けいこ)警板(けいばん)をたたき立て、十手(じって)、刺股(さすまた)、槍(やり)、陣太刀(じんだち)、半弓(はんきゅう)、袖搦(そでがら)み、鉢(はち)ワリ、鉄棒(てつぼう)、六尺(しゃく)棒(ぼう)、ありとあらゆる得物(えもの)をとって、一時に、ワーッと侵入者(しんにゅうしゃ)のゆく手を食(く)いとめにかかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「大手の城門、多門(たもん)、玄関まで、すべて閉じてはならんぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...金剛(こんごう)、中村、多門(たもん)、武辻(たけつじ)の四家だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...『溜(たまり)の間の多門伝八郎でござる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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