...多門(たもん)と申すものでございました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...多門はその竹刀(しない)を払いざまに...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...多門通りより元の道に出てまた前の氷屋に一杯の玉壺を呼んで荷物を受取り停車場に行く...
寺田寅彦 「東上記」
...私はちらと多門の間の抜けた貌を思ひ浮べ...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...多門は胴ぶるいをした...
室生犀星 「ゆめの話」
...多門は立ちあがると...
室生犀星 「ゆめの話」
...女はなおまじまじと多門の顔を見て...
室生犀星 「ゆめの話」
...多門は何となく冷汗を掻(か)くような思いをした...
室生犀星 「ゆめの話」
...多門はその後、下女のお萩に気をつけて見ているうちに、お萩はその晩のことを一度も言い出さずにいました...
室生犀星 「ゆめの話」
...五月十三日に広島御多門にある杏坪の屋敷に著き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...珠玉(たま)の輦(くるま)北埼玉(きたさいたま)の多門寺(たもんじ)に近い方角である...
吉川英治 「篝火の女」
...多門の上から彼が見まわすと...
吉川英治 「新書太閤記」
...多門の上の主君に見せ...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお多門の上にいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...金剛(こんごう)、中村、多門(たもん)、武辻(たけつじ)の四家だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...残っていた当番組の多門伝八郎が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...水裃(みずがみしも)大目付荘田下総守(しょうだしもうさのかみ)を大検使として、副使多門伝八郎、大久保権右衛門の三名は、介錯人(かいしゃくにん)、その他十人を従えて、『御免』と、真っ直に、大書院まで通った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...多門など――徳島城の白い外壁は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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