...芸術家としての天分を多量に持っていた彼は...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...「凡(およ)そ文学に於て構造的美観を最も多量に持ち得るものは小説である」と云ふ谷崎氏の言には不服である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...太陽雰囲気のこの部分には凝縮によって生じた微粒が恐らく多量に存するであろうということは...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...これ等の驚くべき統計に加ふるに更にこの問題を説明する文学戯曲の取材が多量にある...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...風采人品からいっても微塵(みじん)も戯作者気(げさくしゃけ)のなかった二葉亭でさえも半面にはまたこの気分をかなり多量に持っていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...相当多量にございますのですが...
海野十三 「火薬船」
...私の両足の上にのせて貰っただけで催眠剤を多量に呷(あお)って...
田中英光 「野狐」
...シュウソカリを余程多量に服してもどうも眠られぬとて困っていた...
田山花袋 「蒲団」
...今や大資本に依つて多量に生産されるやうになつた...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...其人が自然主義の中に籍を置くといふ理由は矢張り此共通傾向をば他の傾向に比較して多量に分有して居るといふ點にあると思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...善い織物を多量に生産して來た...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...案外にも非常に迅速に且つ多量に...
中里介山 「大菩薩峠」
...共に多量に有していた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...原料が多量にある加工貨物とでは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...外国販売用の工業品を多量に作ることが出来ることは明かである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これに反して女は生まれながらにして多量にこれを持っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...加うるに「神」とか「仏」とか云う名には野蛮時代からの迷信の臭味が多量に附いていて私には厭である...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...これらの肥料はペルーの海岸で多量にとれるのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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