...風采人品からいっても微塵(みじん)も戯作者気(げさくしゃけ)のなかった二葉亭でさえも半面にはまたこの気分をかなり多量に持っていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...余は天父の慈悲はなお多量に未信徒社会に存するを了(さと)れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...野呂の言によるとこれには卵が確実に多量に含有していると言う...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...多量に石灰を含んでいる...
海野十三 「千早館の迷路」
...このX塗料を一日も早く多量に用意しておかないと...
海野十三 「爆薬の花籠」
...したがって必要以上に多量に仕入れた商品は...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...はなはだしく多量に「美しくして高遠なるもの」...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...善い織物を多量に生産して來た...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...良畑をつぶしてこれを多量に植えることは考えものである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...ダイナマイトも坑夫も多量に「消費」されねばならなかった...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...母国の圧政と迷信と罪悪とはその植民地に多量にもたらされた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...魚類が餌とするプランクトンを多量に含む水層に影響を与え...
武者金吉 「地震なまず」
...第二に実用品であることは常に多量に作られることと...
柳宗悦 「民藝の性質」
...平地の人のごとく多量に消費してはおられぬが...
柳田国男 「山の人生」
...その自治制の欠点(うま味)を最も多量に持っているのが東京市なので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...理智的の動機から出た脅かしの意味が多量に含まれている証拠である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...何をいちばん多量に備えておくべきでしょうか」と...
吉川英治 「三国志」
...それに反してその以後に形成せられたものは多量に存している...
和辻哲郎 「孔子」
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