...人間の偉大に関する伝習的迷信がきわめて多量に含まれていたとともに...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...ただ他人から聞いてそのままに信ずるのは何ごとにも他人を頼らずには居られぬ階級本能を多量に備えた人間でなければできぬことである...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...初め少しく売行きのよいのに調子づいてどしどし多量に仕入れる時は...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そこから多量に瓦斯(ガス)が出だして...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...挿畫家はどの畫家よりも神經を多量に疲勞させることも原因であらうし...
竹久夢二 「砂がき」
...その場合にこの商品が多量に消費せられるかまたは少量だけしか消費せられないかが...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...ほくちも多量にあるから点火しやすいが...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...一体近来の汽船には鉄を多量に使用するため...
寺田寅彦 「話の種」
...その代りにはビールとウイスキーが相当多量に用意されていました...
豊島与志雄 「道標」
...此所の石油は多量にナフサを含み...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...濃い墨汁が多量に要るが...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...彼女の胸から純粋な塊(かた)まりが一度に多量に飛んで出るという意味で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...卒直と無遠慮の分子を多量に含んだ夫人の技巧が...
夏目漱石 「明暗」
...しかも両者の血を多量に受けた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...妻が恐らく誤って多量に薬を呑んだという事になるでしょう...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...母国の圧政と迷信と罪悪とはその植民地に多量にもたらされた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...鉄砲のことか」「織田家が第一でないとしたら――そうした新武器を多量に持っている国は...
吉川英治 「新書太閤記」
...日本絵の具といえども胡粉を多量に使用することによって厚みや執着力を印象することは不可能であるまい...
和辻哲郎 「院展遠望」
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