...この尊い感情を多量に有することに於いても他の動物より優れてゐる人類が...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...松の実中にはヴィタミンBを多量に含み...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...朝夕どれだけ多量にこの擬似性慾が消費されていることでしょう...
谷譲次 「踊る地平線」
...酒はこの前よりも多量に飲み...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ナオミの眼にはきっと多量にそれが含まれているのだろうと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...余が鮮血を多量に吐(は)いて傍人(ぼうじん)からとうてい回復の見込がないように思われた二三日後(あと)...
夏目漱石 「思い出す事など」
...同情から出る心配も多量に籠(こも)っていた...
夏目漱石 「行人」
...實際にまた古武士的の典型を多量に持つてる...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...睡眠剤を多量に服してその夜は床につくなり...
浜尾四郎 「正義」
...目下の主題が多量に供給する落胆させる全ての内省とともに...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...広い劣等地を耕すには必ず種子が多量に無駄になるに違いないことを考えれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...秋末に穀豆をその頬に押し込んで多量に貯え...
南方熊楠 「十二支考」
...よろこびの要素が多量にあるにせよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...○牛乳を多量に飲むべき必要あらば弐合の乳を一合に煎じ詰めて用ゆべし...
村井弦斎 「食道楽」
...それにはまた現代人の心を惹(ひ)くものも多量に含まれていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼はその家へいって藁や繩や蓆や空俵などを多量に買い入れ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...理智的の動機から出た脅かしの意味が多量に含まれている証拠である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...眠るとき睡眠藥を少し多量に飮んで寢た...
横光利一 「悲しみの代價」
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