...芸術家としての天分を多量に持っていた彼は...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...とは言へ「凡そ文学に於て構造的美観を最も多量に持ち得るもの」は小説よりも寧(むし)ろ戯曲であらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...假令其處には隨分多量に作爲の跡を見るにしても...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...じいっとしていて濃厚な良い乳を多量に出します...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...一体近来の汽船には鉄を多量に使用するため...
寺田寅彦 「話の種」
...一方で新しい不思議が多量に加わると同時に...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...今や大資本に依つて多量に生産されるやうになつた...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...官馬の事だから馬が食ってまだよく消化(しょうか)しない燕麦(えんばく)が多量に雑(まじ)って居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...其人が自然主義の中に籍を置くといふ理由は矢張り此共通傾向をば他の傾向に比較して多量に分有して居るといふ點にあると思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...それが多量にないため...
豊島与志雄 「水甕」
...又一方乘用車發表遲延の一因とされてゐたボデー用大型鐵板もこの程多量に輸入を了したので愈々十五日を期して先づ名古屋に於て乘用車發表を行ふことに決定した...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...ただそれを多量に持ち過ぎていることが...
中里介山 「大菩薩峠」
...余の血の中には先祖の迷信が今でも多量に流れている...
夏目漱石 「思い出す事など」
...彼女の胸から純粋な塊(かた)まりが一度に多量に飛んで出るという意味で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...さだめし作品が多量にあることだと思ひ...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...病的な趣味を多量にもっているものがあり...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...劣等地を余りに多量に開墾するというこの誤りに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...よろこびの要素が多量にあるにせよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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