...経典に登場する波羅蜜多多羅三蔵は、無量義経とも呼ばれる...
...――夜目にもそれとわかる多羅葉の樹だ...
薄田泣菫 「独楽園」
...得タモウ二阿耨多羅三藐三菩提ヲ一...
高神覚昇 「般若心経講義」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...阿多多羅山の山の上に毎日出てゐる青い空が智恵子のほんとの空だといふ...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...彼女の眼には確かに阿多多羅山の山の上に出ている天空があった...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...貝多羅(ばいたら)に彫った経をすすめる老人もある...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...給仕の土人が貝多羅(ばいたら)の葉で作った大きな団扇(うちわ)でそばからあおいだ...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...本ノケイコニ三ツ目所ノ多羅尾七郎三郎ガ用人ノトコロヘヤッタガ...
中里介山 「大菩薩峠」
...多羅尾ハ禿頭故ニ創(きず)ガツイタ...
中里介山 「大菩薩峠」
...阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)の仏たちわが立つ杣(そま)に冥加(めいか)あらせたまへ(伝教(でんぎょう))いとめでたき歌にて候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...妹(いもと)には稲葉一通(かずみち)に嫁した多羅姫(たらひめ)...
森鴎外 「阿部一族」
...田間を過るに西南に多羅嶽(たらがたけ)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同行者は「渋江夫婦、小野親子、多多羅、有馬、てる、なべ町娘(ちやうむすめ)」と記してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三多羅和尚(さんたらおしょう)という豪傑坊主が...
夢野久作 「名娼満月」
...僕の長兄も律宗の僧であると告げたら寺僧は無造作に其(その)経巻の貝多羅葉(ばいたらえふ)数枚を引きちぎつて呉(く)れた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)の仏たちわが立つ杣(そま)に冥加(みょうが)あらせ給えと...
吉川英治 「新書太閤記」
...その際多羅尾は、三箇の城主の叛逆を立証するために、当人の署名した書類を提出することが出来るとさえ述べた...
和辻哲郎 「鎖国」
...多羅尾は既に出発して居らず...
和辻哲郎 「鎖国」
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