...世界が一人の人間あるいは動物の肢体から創造されたとする諸神話は最も多様な野蛮人のこの世界の起源に関する伝説中に見出されるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それがために国民の生活の開展をして無限に多趣ならしめ多様ならしめると共に...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...地震というものの背景には我地球の外殻を構成している多様な地層の重畳したものがある...
寺田寅彦 「地震雑感」
...詩人にも科学者にもそれぞれの型について無限に多様な優劣の段階がある...
寺田寅彦 「詩と官能」
...昔は各藩の流れをくんで多様な地方的色彩を帯びた秀才が選ばれて互いに対立し競争しまた助け合っていた...
寺田寅彦 「相撲」
...つつじの種類だけでもその分化の多様なことは日本が随一で中でも信州が著しいという話である...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...これは気候変化の諸相のきわめて複雑多様な日本の国土にあって...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...いわゆる短歌の連作と見らるべきものの中には非常に多様な型式が実存し...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...批評乃至評論の解釈も初めさし当り多様なわけだ...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...多種多様な小説に筆を染めている...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...この部屋か或ひは「多くの人々は多様なる彼方に赴くべし...
牧野信一 「痴酔記」
...「我々が直観の多様なもののうちに綜合的統一を作り出したとき...
三木清 「哲学入門」
...直観に与えられた多様なものを主観がその先験的形式によって統一するところに生じたものである...
三木清 「哲学入門」
...これは直観に与えられたものを単に多様なものと見る立場においては必然的なことである...
三木清 「哲学入門」
...物とは直観に与えられた多様なものが実体と属性という範疇によって構成されたものにほかならず...
三木清 「哲学入門」
...この新しい段階の多様な面白さ...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...もし多様なこの種の箪笥を図録になし得たら...
柳宗悦 「工藝の道」
...そのほか各種多様なことについて...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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