...化学者の多様な経験の結果は物質不滅という古来の哲学者の考えを確証すると明言することができるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その人の多様な過去の生活を現わすかのような継ぎはぎの襤褸(ぼろ)は枯木のような臂(ひじ)を包みかねている...
寺田寅彦 「凩」
...その麓(ふもと)に展開する山川の実に美しい多様な変化を味わっていると...
寺田寅彦 「札幌まで」
...また地質の多様な変化による植物景観の多様性も日本の土地の相貌(そうぼう)を複雑にするのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...これは気候変化の諸相のきわめて複雑多様な日本の国土にあって...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...およそ自然界にいかに多様なる統計的現象がいかなる形において統計的に起こっているかを...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...批評乃至評論の解釈も初めさし当り多様なわけだ...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...多種多様なものが...
豊島与志雄 「夢の図」
...この多様な地上のあらゆる奇跡とおどろきを急に思い浮かべようと努力して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...直観に与えられた多様なものを主観がその先験的形式によって統一するところに生じたものである...
三木清 「哲学入門」
...与えられた多様な内容に即して成立する綜合的統一である...
三木清 「哲学入門」
...その場合思惟の機能は感覚の多様なものに対して...
三木清 「哲学入門」
...物とは直観に与えられた多様なものが実体と属性という範疇によって構成されたものにほかならず...
三木清 「哲学入門」
...その一生を通じてきわめて多様な行為が甚だ顕著に・唐突に・また不断に・交替したので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もし多様なこの種の箪笥を図録になし得たら...
柳宗悦 「工藝の道」
...これらの多様なる本能が統一せられた所に個性がある...
和辻哲郎 「自己の肯定と否定と」
...近代文化が多種多様な内容を持っていただけに...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
...しかしもし道得がかく多様な形に現われるとすれば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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