...これからまだまだ多方面にわたって研究せねばならぬことがかずかずある...
上村松園 「健康と仕事」
...手当り任せに極めて多方面に渉(わた)って集めもし読みもした...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...何くれとなく多方面に渉(わた)った叢書(そうしょ)を作るツモリで...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...常に多方面に注意を配らねばならぬと云ふ面倒を我慢さへすれば済む訳である...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや(三六)茶の宗匠たちの芸術に対する貢献は実に多方面にわたっていた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...そうしてかかる研究が多方面に行われることは...
津田左右吉 「〔『支那思想と日本』初版〕まえがき」
...そういう文明の発達がまた「人」のはたらきを多方面に展開させ...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...博學で多方面に亙つて知識と趣味の廣い同氏の御話は...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...多方面に知られてる社交家で...
豊島与志雄 「秦の出発」
...三木の活動は多方面に亘っている...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...漢籍も多方面に亘って読むことになった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その後の多方面にわたる華々しい研究の基礎が出来た年であった...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...出来るだけ多方面に紹介して...
久生十蘭 「悪の花束」
...その頃は可成多方面にわたるものだつた)...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...而して此(かく)の如く多方面にわたりて材料を得る者は平素万事に対して注意の深きに因(よ)らずばあらず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...私の哲学勉強もおのずから多方面にわたった...
三木清 「読書遍歴」
...もっともっと多方面にわたって活溌になされてゆかなければならないと信じるようになったのである...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...その多方面に亘(わた)つてゐる話が頗(すこぶ)る要領を得てゐるから...
森鴎外 「魔睡」
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