...多情多恨は日常会話であまり使用されない言葉です...
...その「多情多恨」の如き...
芥川龍之介 「骨董羹」
...多恨な目だ...
有島武郎 「或る女」
...多恨な柔和な目を大きく見開いて...
有島武郎 「或る女」
...多情多恨で滿都の人氣を集めて居た...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...如何にも多恨多感な詩人らしい生活を描いたものだ...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...二葉亭は多情多恨で交友間に聞え...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...忘れることのできない一篇の多恨なる血涙史であったが...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...そこに『多情多恨』が出た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...紅葉の『多情多恨』の長い会話や長い独語などに似たやうなやり方をしてゐる...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...多恨のダビデが歌ふて「ギルボアの山よ...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...白雲も元来が多情多恨の詩人的素質を多分に持って生れたのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...多感多恨にして日夜心神を労する吾輩ごとき者は仮令(たとい)猫といえども主人以上に休養を要するは勿論の事である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...芸術家は本来多情多恨だから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それからあの多情多恨の藝術家たる青年に輓かせてゐる...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...多情多恨の時を過ごした果は...
吉井勇 「酔狂録」
...その弱冠の多血多恨な年頃には...
吉川英治 「折々の記」
...雄図(ゆうと)の多恨と身辺の情恨を遺(のこ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...あまりにも多恨であり過ぎた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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