...逆鉾(さかほこ)とこの五力士のそれぞれの濃厚な独自な個性の対立がいかにも当時の大相撲を多彩なものにしていたことだけは間違いない事実であった...
寺田寅彦 「相撲」
...その多彩なる精妙の衣...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...哲学の叙述が実際に甚だ豊富な多彩な内容と肉づきを持っているということを妨げる何物もない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...舞台装置や多彩な衣裳などのごとく些細(ささい)な点までも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多彩な政治家だった故人波多野氏の肖像画が掲げてあり...
豊島与志雄 「波多野邸」
...粗(あら)いタッチの多彩なゴブラン織をくりひろげている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...多くはその多彩な表情と...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そして多彩な生命までも奪はれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かつかかるものをその多彩な「志士」活動の社会的地盤とした渋沢栄一の戊辰(ぼしん)前史と比べてみれば...
服部之総 「福沢諭吉」
...背景は多彩な日没の光景だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...人生の種々様々なる断面が覗眼鏡を透して見物する多彩なパノラマとなつて次々に展開し...
牧野信一 「早春のひところ」
...多彩な着つけで現れて...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...たしかに私が春團治の多彩なあの服装が決して嫌いではなかったし...
正岡容 「わが寄席青春録」
...多彩な外界の愛好者となりえないかれは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...沖縄ほど多様な多彩な趣きは示しません...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...世にも美しい多彩なものを生みました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...余りに多彩な雰囲気の中にようやく...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...多彩な幕が切って落されるのだ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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