...豐富なる、多彩なる、陰影と明暗とに饒かなる精神的價値の世界に與らない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...これを要するに日本の自然界は気候学的・地形学的・生物学的その他あらゆる方面から見ても時間的ならびに空間的にきわめて多様多彩な分化のあらゆる段階を具備し...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...その多彩なる精妙の衣...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...七月の日光の多彩なるアラベスク...
富永太郎 「熱情的なフーガ」
...多彩なるアラベスク...
富永太郎 「熱情的なフーガ」
...粗(あら)いタッチの多彩なゴブラン織をくりひろげている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...バッハの作品を多彩ならしめ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「謝肉祭」ほど多彩な面白さはないが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...多くはその多彩な表情と...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...日本人に多彩な世界を見学させたものだと思ふ...
林芙美子 「浮雲」
...あのサタンは多彩な翼を持ち...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こうした寺方の墨一色の世界とは比ぶべくもなく多幸な多彩なこの世ながらの大歓楽境のようおもわれないわけにはゆかなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...多彩な着つけで現れて...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...多彩な外界の愛好者となりえないかれは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...極めて多彩なる形態が含まれる...
三木清 「歴史哲學」
...沖縄ほど多様な多彩な趣きは示しません...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...信じがたいほど多彩な彼の事業欲の中でも...
山本周五郎 「季節のない街」
...きらきらと多彩な光の舞う...
山本周五郎 「契りきぬ」
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