...銀行にも多少は預金が出来た...
芥川龍之介 「捨児」
...何びとも多少はヒステリツクである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...多少は鍛冶屋の仕事も出来る...
石川三四郎 「社会的分業論」
...売込みも取立ても人一倍の働きだったから金の方も多少は回った...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...多少は不気味に思いながらも...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...多少は乗ってもいい訳だ...
大杉栄 「日本脱出記」
...けれども多少はなやかであった...
太宰治 「花燭」
...多少は耳に入ることもあるし...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...それと云うのも社会的に多少は経済上の余裕があって...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...わたしのことも多少は知っていたのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...多少は私のせいで色を失ってきたのだ! お前の貴(とうと)いその顔は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...点数の多少は大した苦にならなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...一部に、多少は、毛ぎらいする人があるにせよ、大衆に愛されて育ってゆくことは間違いない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...弟子と師匠だ多少は似てるのもいいが...
正岡容 「小説 圓朝」
...多少は物をいい得る資格があると思っている...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...拾えば木工品などに多少は見るべきものがありましょうが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...夫妻の身の上を聞いてから多少は好奇心もあって...
山本周五郎 「菊千代抄」
...相当かしこい猫でも多少はあたまにきているから...
山本周五郎 「季節のない街」
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