...銀行にも多少は預金が出来た...
芥川龍之介 「捨児」
...多少は話せないわけでもない...
芥川龍之介 「東京に生れて」
...多少はそんな感でこれを行ったかも知れぬが...
石川欣一 「山を思う」
...多少は遠廻しに匂わして見たが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...多少は知っていなくちゃいけないね...
太宰治 「パンドラの匣」
...多少は手を入れたが...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...多少は制限せられていても競争がともかくも相応にかつ満足な程度に行われる市場がある...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...編集者は普通の記者よりも多少は表現に於て自由であり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ことに多少は自分の身に近いところから出たということに...
中里介山 「大菩薩峠」
...待遇(たいぐう)の事も多少はどうにかなるだろうと思うんですがね」「へえ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...宗助も多少は寛(くつ)ろいだ...
夏目漱石 「門」
...身のまはりのものも多少はあると云ふので...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...それを夫人は先に 亡き人の古き消息人見せぬ多少は恋に渡りたる文 と歌はれたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ですから多少は感謝しますよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...相当かしこい猫でも多少はあたまにきているから...
山本周五郎 「季節のない街」
...ともに多少は眼を通してから後の...
横光利一 「旅愁」
...多少は分りませんが...
吉川英治 「三国志」
...多少は傘下(さんか)へ来ていたろうと思われる...
吉川英治 「私本太平記」
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