...多少とも哀れには存じ候へども...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...また柏木家でも師匠と多少とも関係交渉のあった家は何処でも知っており...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...風土というものが多少とも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...何も自然科学自身や又は多少とも自然科学的な特徴を有った学問に限るのではない...
戸坂潤 「科学論」
...世界大戦後の社会思想の訓練を多少とも常識として経て来ているばかりではなく...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...多少とも左翼的色彩を持ったことのある人で後にこういう社会科学方面の学位をとったことは...
戸坂潤 「社会時評」
...自分の意向を多少とも製品の上に匂わせることは場合によってはできなくもない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...多少とも主観的な偏極した解説の類が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...多少とも社会的な積極性を帯びると...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...倫理学も就中「人間の学」として(和辻哲郎)現代物らしくなり多少とも「進歩的」なものになる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...軽微な分裂症的症状は多少ともあるもので...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...多少とも批判を加えることが...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...そして多少とも自分がそれを使用し得るようにならなければならない...
西田幾多郎 「読書」
...もし今後健康が多少とも回復するようなことがあれば...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...多少とも高座のお湯の味も知っている...
正岡容 「小説 圓朝」
...山へ登るには多少とも労苦を伴う...
松濤明 「山想う心」
...もし外界の事実により最高可能の程度に確証された一般原則が多少とも信頼し得るとするならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...日本の高山の多くは早くから多少とも佛教の關係を持つてゐた...
吉江喬松 「山岳美觀」
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