...理論の実質としてよりも寧ろ多少とも立論上の技術として(叙述・方法・体系とは時にこの技術を意味する)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...弁証法をこのようにして多少とも独立化し...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...実は初めから多少とも「改革」的なのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...日本の文学者達が最近唱え出して創作に於てその試みを多少とも実現しようとしていると云われている「行動主義」に就いて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...科学や技術の歴史的考察や哲学的省察という多少ともジャーナリスティックな仕事を除外しては...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その抵抗力を強める代りに却って多少とも之を弱める方向に働く可能性をば著しく有っていたということにある...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自分の意向を多少とも製品の上に匂わせることは場合によってはできなくもない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...多少とも恒久的な持続する効果を有つことが出来るようになる...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...勿論現代の哲学思潮の凡ゆる傾向は文学の内に多少とも現われているし...
戸坂潤 「読書法」
...この教養に基く政治常識に於て多少とも合理的であり進歩性を有っているに拘らず...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それが大戦前後の社会化の動向に作用されて多少とも社会観的な意義を受け取り...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...多くの作家はみな多少とも持っている...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...多少とも自分の物であり自分の作品であり自分の存在でありさえすれば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大抵の人に多少とも……...
豊島与志雄 「情意の干満」
...彼を多少ともますます完全の域に近づかしめる助けにならなかったであろうとは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...多少とも動かされざるを得なかったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...多少とも理知の明るさを持ちながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...或る単純な操作を繰り返す商人もしくは職人等のそうした動作の中には多少ともに能的分子を含んでいないものはない...
夢野久作 「能とは何か」
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