...多少とも批判の眼を持って我々の仕事場を参観に来る人々に対し...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...即ち多少とも物質的なものと優れて精神的なものとは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...例えば故寺田寅彦博士のような多少ともディレッタント風な研究家の思い付きに過ぎぬ...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...多少とも文学的乃至宗教的な言葉を借りて云い表わしたものなのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...わが国でも日本主義や皇道主義の多少とも理論的な根拠は大概ここに帰着する...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...多少とも科学的精神を守っていた評論雑誌・新聞・は種々の口実の下に廃刊を余儀なくされた(『社会評論』・『文学評論』・『歴史科学』・『サラリーマン』・『大衆政治経済』・『労働雑誌』・『時局新聞』・等)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...特有な民族理論と国家理論とが多少とも織り込まれていることは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一切の学術文芸について多少とも古典的な意味を有つか...
戸坂潤 「読書法」
...倫理学も就中「人間の学」として(和辻哲郎)現代物らしくなり多少とも「進歩的」なものになる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...同時に自由廃業の実質的な自由を多少とも尊重する方針を取ったが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...と共に多少とも唯物論的な今挙げた人物は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そのために多少とも迷惑をこうむるひとたちのことをかんがえると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...自分たちの訓育から多少とも正当な成果を得る者を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どんな国家にも空虚な儀礼や嘘のいい伝えが多少とも混入していないことはなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多少ともわたしが意味する内容を表現し表出する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――彼等は、自分達の生涯では、すべての事が、多少とも、豫想のつかない海の事象に繋がつてゐて、氣候の變化と、魚族の不思議な移住とに從はなければならないといふことをよく知つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...彼はさうした女達に多少とも思はれてゐたに違ひなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...多少とも、死と鬪つてゐないものはない...
吉川英治 「折々の記」
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