...思うに道阿弥は多少とも幇間的(ほうかんてき)性質の男であって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...風土というものが多少とも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...多少とも一定した収入額を永年にわたって保証してくれるような方法を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...それに多少とも合理的にラグリーを刺すことのできた者となると...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...あなたは最初からジュークスを多少とも疑つていたんですか?」「フム...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...もしそうならばこの二重の形態決定関係によって最初の形態は多少ともその形を崩し変装するであろうから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...例えば故寺田寅彦博士のような多少ともディレッタント風な研究家の思い付きに過ぎぬ...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...多少とも左翼的色彩を持ったことのある人で後にこういう社会科学方面の学位をとったことは...
戸坂潤 「社会時評」
...自然科学に対するブルジョア哲学の多少とも肯定的な態度が新カント主義を以て終ってることは強調さるべきだと思います...
戸坂潤 「読書法」
...必ずこうした恋愛感情を多少とも持つだろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...多少とも縁ある人の去就に関心を持つことは人情には相違ないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...歴史に多少とも興味を持つ兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵が多少ともに物を賞(ほ)めるということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを多少とも手に入れれば...
西田幾多郎 「読書」
...何(ど)の学科も皆多少とも此気味がある...
二葉亭四迷 「平凡」
...多少とも懷疑的でないやうな知性人があるであらうか...
三木清 「人生論ノート」
...多少とも権力を有する地位にある者に最も必要な徳は...
三木清 「人生論ノート」
...自然が多少とも手を貸さないならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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