...多少ともに頭も出来...
有島武郎 「私有農場から共産農団へ」
...それに多少とも合理的にラグリーを刺すことのできた者となると...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...斯(この)執着(しゅうちゃく)の意味を多少とも解し得る鍵(かぎ)を得たのは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何も自然科学自身や又は多少とも自然科学的な特徴を有った学問に限るのではない...
戸坂潤 「科学論」
...多少とも云わば神話的とも云うべき卜占・透視(Divination)がなければならぬ*...
戸坂潤 「科学論」
...多少とも科学的精神を守っていた評論雑誌・新聞・は種々の口実の下に廃刊を余儀なくされた(『社会評論』・『文学評論』・『歴史科学』・『サラリーマン』・『大衆政治経済』・『労働雑誌』・『時局新聞』・等)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...多少とも社会の水準面から孤立した一切の文化物をば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...他方のものに就いてそれが多少とも行なわれ難いというのは事実であるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...国民の公式儀礼は少なくとも非公式心理によって多少とも裏切られて見えたのが...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...倫理学も就中「人間の学」として(和辻哲郎)現代物らしくなり多少とも「進歩的」なものになる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼が多少とも――(むしろごくわずかばかり)――愛してるフランスの才能ある音楽家らを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...みな多少とも大胆の賜物である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...多少とも急場を救うの金目にならないとも限らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その勢いと活気を多少とも減少させる非常に多くの新たな検査を経ることによって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...多少とも大膽なものであつたかも知れない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...多少とも反省的な態度を示した作品は...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...その斜面に一本の樹とか一つの岩石があって多少とも眼を遮りとめるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多少とも原田どのとつきあったことのある者なら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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