...また多少とも不祥らしい豫言をその耳に囁いて...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...こうしてわれわれはお互いに対して多少とも敬意を失うのだとわたしは思う...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...多少とも気を張つて真正面をむいて歩くのは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...風土というものが多少とも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...斯(この)執着(しゅうちゃく)の意味を多少とも解し得る鍵(かぎ)を得たのは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...理論の実質としてよりも寧ろ多少とも立論上の技術として(叙述・方法・体系とは時にこの技術を意味する)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...――之を多少とも破ると考えたのが従来の旧生気論であった...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...多少とも進歩に関心を持つ社会人の溌剌たる興味の対象になっている点を...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...もし人民戦線の母胎というものに多少ともなりそうなものを求めるならば...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...否大抵の人に多少とも……...
豊島与志雄 「情意の干満」
...多少とも解題のある方が目録として望ましいことである...
内藤湖南 「支那目録學」
...四それはいま砕け散った波のしぶきを多少ともにかぶったからのことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんな多少ともに...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし今後健康が多少とも回復するようなことがあれば...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...」我々はこのまことに正しい言葉に多少とも滿足な説明を與へ得たと信ずる...
三木清 「歴史哲學」
...それを解決すればそこから多少とも良いことや進歩が生まれてくるものです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...だから多少とも理想的人間を予想した抵抗論をやる資格と...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...多少とも弁証法的に統合されるのである...
矢部貞治 「政治学入門」
便利!手書き漢字入力検索