...原始的な辺疆(へんきょう)地的な生活をしてみることは多少とも利益のあることである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...前から多少とも物持ちの家でも財産を減らさぬようにと心掛け...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...多少とも一定した収入額を永年にわたって保証してくれるような方法を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...歴史的原理にまで多少とも近づくかのように吾々には見えた彼の実践の概念は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...又事実人々が之を多少とも重大視して来たこと...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...多少とも社会の水準面から孤立した一切の文化物をば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...もし万一之に多少とも困難が伴って従業員に不穏(?)な行動でもあった場合...
戸坂潤 「社会時評」
...現在多少とも自由主義的又進歩的であろうと心がけている今日の各種の文化運動は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...学問の公共性からいって多少とも寛恕されることだと思っての申し出でだったのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...諸文化の半官半民の民間アカデミー運動は多少ともこの動きの表面に現われたものだという一面を有っている...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...氏の質疑の一部分が多少ともほごされるならば...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...それらは多少ともある...
豊島与志雄 「作家的思想」
...大抵の人に多少とも……...
豊島与志雄 「情意の干満」
...猫捨坂は多少とも明るくなる筈だったが...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...多少とも懷疑的でないやうな知性人があるであらうか...
三木清 「人生論ノート」
...多少とも反省的な態度を示した作品は...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...多少とも固定性と劃一性(かくいつせい)を伴うが...
矢部貞治 「政治学入門」
...そして自分の人生体験が多少とも深まり...
吉川英治 「親鸞の水脈」
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