...異國人のうちにはかの男の如く惡しき事をば一たびもせざるもの多し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...西洋学者中にヤソ教は仏教の説を取捨変更して成りたるものなりと唱うるもの多し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...頂上に摂社頗(すこぶ)る多し...
大町桂月 「秋の筑波山」
...水中に四つ手小屋多し...
大町桂月 「常磐の山水」
...老人と子供と多し秋祭十月十五日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...津軽辺の地名には変名多し...
太宰治 「津軽」
...之を誠實に買上げるには千五百萬圓を出しても多しとしない...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...柔順御し易きの徒に非むば巧慧※薄の輩多し大隈伯は然らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...總て既往十餘年間に於ける藩閥政府の議院政略に對しては中心實に感服する能はざるもの多し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大島氏等はその大作を所蔵する事多しと聞き候...
中里介山 「大菩薩峠」
...不知不識(しらずしらず)以て今日に至りし者も多し...
福沢諭吉 「旧藩情」
...たとえば支那と日本の習慣の殊(こと)なるもの多し...
福沢諭吉 「徳育如何」
...座へ出ると、快晴の日曜なので、大入満員、立見多し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...むしろ佳句に属すべき者多し...
正岡子規 「俳句の初歩」
...周り皆岩にして其邊り暗礁多し...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...それより生ずる道徳の頽敗寒心すべきもの多しとて...
南方熊楠 「十二支考」
...新羅斧(しらぎおの)など『万葉集』中いと多し(『北辺随筆』)...
南方熊楠 「十二支考」
...それに永く留守したあとのことで、訪問客は多し、やむなく玄關に面會御猶豫の貼紙をする騷ぎであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索