...大江朝綱が二條の家に物張の尼が「月によつて長安百尺の樓に上る」と詠じたる例に從ひたる所多し...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...諸(もろもろ)の患難(うれい)多し唯(た)だ我一人のみ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...殊に人情本の挿絵中に忘るべからざるもの多し...
永井荷風 「江戸芸術論」
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永井荷風 「江戸芸術論」
...尿中糖分多しといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...椽(えん)に遅日(ちじつ)多し...
夏目漱石 「虞美人草」
...甚しきは應戰防守の準備さへもなく一たび討平を向けらるれば或は直に遁逃し或は謝罪し或は自殺せる者多し...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...花多しと申すなり...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...色々の著述などして時を費したることも多し...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...ハチローその他名士多し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鈴木久五郎等来訪多し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...穉気(ちき)ありて俗気なき処かへつて文学的なる者多し...
正岡子規 「俳諧大要」
...しかも自己の創体に属するもの多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかれども形容語は句を活動せしめ印象を明瞭ならしむるにはこれを用いて効多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...殊(こと)に普通に歌を評する場合にありては「歌にあらず」の語を誇張的に用うること多し...
正岡子規 「人々に答ふ」
...月並は表面甚だもつともらしくして底に厭味ある者多し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...福建の桃花嶺に竹多くこの鼠実に多し(『本草綱目』五一下...
南方熊楠 「十二支考」
...それに永く留守したあとのことで、訪問客は多し、やむなく玄関に面会御猶予の貼紙をする騒ぎであった...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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