...併し私達の生活には余り効能の多くないものである...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...あまり点数の多くない色とりどりの円を...
海野十三 「赤外線男」
...強(し)いて名を附ければ啖陰性(たんいんせい)という余り多くない病気だと合田氏は診断している...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...出席者が十人として、酒を二斗、これは俺が集める」「それは悪くないけど、二斗はすこし多くないか」「いや、多くない...
太宰治 「親友交歓」
...田の労(ろう)は多くない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「時局の重大性に反省せるもの」とか云ったような××××な動機や(流石に之はあまり多くない)...
戸坂潤 「社会時評」
...元からあまり多くない仲間は次第に減っていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いわゆるお賑(にぎ)やかなケレンの多くない...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...漢字のおなじみは多くない...
久生十蘭 「だいこん」
...多くない例を用ひるから歌が成立するので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この作者以外には余り例が多くない風だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...望むらくはヘアデールパークに来客が多くないことだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...移出民の多くない教区においては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...和算上に物理関係の問題はあまり多くない...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...新鮮な生活力が多くないために...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いわゆるチャンパ菊の異名を知った土地はあまり多くない...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そう例は多くないと思う...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その手は私たちの手のように血や肉の多くない...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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