...世人多く、余が妖怪研究をもって、ものずきか慰みか道楽のように申すものがありますが、決してかかる次第ではありませぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...多くの大きな鋲(べう)を以つて固められた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...方今漢文を能(よく)するを以て世に尊まるゝ者極めて多く...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...彼はまた多くの最も困難な産科手術を記載している...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...ロシア革命の原動力となったかのテロリスト――爆弾を抱いて死んで行ったかの虚無党の多くの無名の同志...
高見順 「いやな感じ」
...ところが如何なる簡単なることでも実際よく調べてみるとなかなか六ヶしいことが多く...
寺田寅彦 「研究的態度の養成」
...これが起ると否とを定むべき条件につきては吾人いまだ多くを知らず...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...傲慢(ごうまん)が多く宿ってる極端な遠慮さのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多くの近代的奴隷はかくして生れてくるのである...
中井正一 「脱出と回帰」
...ある種類の女を大分多く知つてゐるのとに帰着するのである...
夏目漱石 「それから」
...この辺は山の手の盛り場で商い家も多く...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もちろんこういうやりかたでも有能な人間はほかの人たちよりは多くのものを聞きつけはするが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...抒情詩人の群れホルベルが劇に活動してゐる間に多くの抒情詩人が出ましたが...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...心ではより多く愛する人をもさしおいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それが次々と多くの島々に分かれ住むに及んで...
柳田国男 「海上の道」
...この方は凶年に多く出來るものだといふから...
柳田國男 「食料名彙」
...その他この地名は東国にも多く...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...多くは、それぞれの自国へさして一たん帰帆(きはん)して行ったが、あらかじめ覚悟のとおり、尊氏の船列には五、六百の兵しか扈従(こじゅう)していなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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