...他の多くの思想家と矛盾するところ極めて多き(少くともトルストイ自身はさう考へてゐたに違ひない)...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...原来趣味多き人には著述などないが当前であるかも知れぬ...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...従ってこれが製造に要する経費も益々多きを加える...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...その弱点多き中にもこの重要なる婦人問題の解決されぬ事は...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...友より遠く人口の多きコオースに驅りさりき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ミルミドネスの數多き兵船曳かれアキリュウス將をりて並ぶ場...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...つづきて衆は數多きおほいなる石其上に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それをきくことによって悩み多き人の世に温き慰めと希望をもたらし...
信時潔 「望ましい音楽」
...而して徴税の目的に適應せざるもの多きこと...
原勝郎 「貢院の春」
...世人書を買わずして名を買う者の多きことよ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...なすところ多ければ巧拙両(ふた)つながらいよいよ多きを見る...
正岡子規 「俳人蕪村」
...(但(ただ)し壮大雄渾なる者に至りてはかへつて上世に多きを見る)されば唐時代の文学より悟入したる芭蕉は俳句の上に消極の意匠を用うること多く...
正岡子規 「俳人蕪村」
...天明の隆盛を来せし者その力最も多きにをる...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ガ氏また古画に蛇螺旋(らせん)状に木を登るところ多きを全く不実だといったが...
南方熊楠 「十二支考」
...「この家に若き姫(ひめ)たちの多きことよ...
森鴎外 「文づかひ」
...私はここに最初の難多き準備の仕事に身を置いたのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...書軸六十余本の多きに達しました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その中には荘園制度の変遷を説明し得べき趣味多き地名もいろいろあるから...
柳田國男 「地名の研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??