...多々桜君の死は私に堪へがたい痛恨をもたらした...
種田山頭火 「其中日記」
...多々桜君の霊前で回向する...
種田山頭火 「其中日記」
...実にかのウェストミンスターの幽欝(ゆううつ)なる積土の中に沈黙したる一個の死人はかえって議院壁内に起ちて扼腕(やくわん)撃節多々ますます弁ずるの衆多の生人よりも氏が進路を防障するものといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...マドロス氏に教えを乞うべきものが多々あるのはやむを得ません...
中里介山 「大菩薩峠」
...役人たることはいさぎよしとしないものが多々あったはずだ」「その通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...多々良三平と自認せる俣野義郎なるもの五六度も親展至急で大學へむけ猫中の取消を申し來る...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...簡潔明瞭(めいりょう)に多々羅三平は股野義郎にあらずと新聞に広告しちゃいけないかと照会したら...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...多々良君の頭の後部には直径一寸ばかりの禿(はげ)がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そんな事を言ったって駄目よ」と細君が傍(そば)から多々良君に返事をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私(わたし)くらいなものですか」と多々良君真面目である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...向うは大頭ですから」「多々良さんは蔭弁慶(かげべんけい)ね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...山の芋をくれてよ」「あの多々良さん見たようなを云うのよ」「多々良さんは飄然なの?」「ええ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...其弊害のみを多々現出して居るのである...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...是非多々良に立寄ってもらうことを頼むのを忘れませんでした...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...ですから多々良の雑器の美しさは...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...非常に面白い所が多々あるのだ...
横光利一 「汚ない家」
...多々羅のおちこちで退貝(ひきがい)の音(ね)が鳴った...
吉川英治 「私本太平記」
...解(げ)しかねる点(てん)が多々(たた)あるので...
吉川英治 「神州天馬侠」
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