...原因を発見せし例は前に掲げしほかに多々あるが...
井上円了 「おばけの正体」
...あるいは云う男の師匠が弟子を折檻する例は多々あるけれども女だてらに男の弟子を打ったり殴(なぐ)ったりしたという春琴のごときは他に類が少いこれをもって思うに幾分嗜虐性(しぎゃくせい)の傾向があったのではないか稽古に事寄せて一種変態な性慾(せいよく)的快味を享楽(きょうらく)していたのではないかと...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...現時の俳壇に対して望ましい事は多々あるが...
種田山頭火 「最近の感想」
...多々桜君を訪ねる...
種田山頭火 「旅日記」
...実にかのウェストミンスターの幽欝(ゆううつ)なる積土の中に沈黙したる一個の死人はかえって議院壁内に起ちて扼腕(やくわん)撃節多々ますます弁ずるの衆多の生人よりも氏が進路を防障するものといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...田舎にはもっと不可思議なことが多々ある...
豊島与志雄 「憑きもの」
...いろんな欲望の対象となるものが多々あって...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...彼のお喋りは多々益々(たたますます)弁じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは肥前の国は唐津(からつ)の住人多々良三平君(たたらさんぺいくん)が先日帰省した時御土産(おみやげ)に持って来た山の芋(いも)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...勇敢なスコットランド部族は真実を追求する習わしが多々あった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...――多々羅雁太といふのが...
牧野信一 「創作生活にて」
...この窯の話を聞く度に多々良への興味は次第につのってきましたが...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...どうしてもこの多々良の品々の方に勝ち味がありました...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...琳聖太子が上陸したという周防の多々良浜を始め...
柳田國男 「地名の研究」
...東国では上州邑楽郡多々良村の多々良沼に...
柳田國男 「地名の研究」
...これを誉(ほ)めて多々良公の姓を賜った...
柳田國男 「地名の研究」
...多々羅合戦の勝目と敗けのわかれは...
吉川英治 「私本太平記」
...――多々良川の川ぐちまでのあいだ...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索