...且又軽蔑は多々益々恬然と虚偽を吐かせるものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...妙子のそぶりに腑に落ちぬ点が多々あった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...今更慙愧に堪へざる點多々有之...
高橋龍雄 「芳賀先生と日本主義」
...多々楼君の温情を飲んだ訳である...
種田山頭火 「其中日記」
...多々桜君は折あしく宿直...
種田山頭火 「其中日記」
...附添婆さんから夕飯を食べさせてもらつてゐる多々桜君に逢ふ...
種田山頭火 「道中記」
...どこまで本気にとっていいのだか簡単には判じ兼ねる点を多々残していた...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...そういう見解の見透しを持つ理由が多々ある...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...「あら多々良さんの頭は御母(おかあ)さまのように光(ひ)かってよ」「だまっていらっしゃいと云うのに」「御母あさま夕べの泥棒の頭も光かってて」とこれは妹の質問である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...細君と多々良君とは思わず吹き出したが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...多々良さんは猫を食べるの」「食いました...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そんな事を聞くだけの価値のある人物でしょうか」多々良君は聞かぬ先からすでに寒月以上に構えている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...カンザクラの苗木をまずおよそ千本くらい(なおたくさんあれば多々ますます弁ずる)用意して...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...いくらかずつ、少しずつ自主的な芸術の意味がわかって、多々益弁じ、強固な柔軟性のあふれた美しいものになりたいことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ついては養子にも心配も多々ありし御事と存じ候間...
武者金吉 「地震なまず」
...さて、多々良の焼物は、誠に古くさいといえば古くさいのですが、それがそのままで美しく感じられるのは、そこに何か新旧の別を超えた性質が潜むからだといってよいでしょう...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...――多々良川の川ぐちまでのあいだ...
吉川英治 「私本太平記」
...「敵の首将菊池武敏が、今朝は陣地がえして、多々羅のみなみ、津屋へ出ている」と偵知したからである...
吉川英治 「私本太平記」
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