...多々(おほく)他人に因りて左右せられ...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...北條小學校々庭(ほうじようしようがつこう/\てい)に於(おい)て實見(じつけん)せられたようなものゝ多々(たゝ)あることであらう...
今村明恒 「地震の話」
...教えられるところが多々ありますよ……誰でも...
大阪圭吉 「三狂人」
...多々楼君の心がぴつたりと山頭火の心に触れた...
種田山頭火 「其中日記」
...多々楼君の温情を飲んだ訳である...
種田山頭火 「其中日記」
...多々あると確信した...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...かくて吾々の研究には学問研究の一般社会条件が不備なる他に以上の如きに類する政治的な限界が他にまだ多々あるのである...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...役人たることはいさぎよしとしないものが多々あったはずだ」「その通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...近藤のために多々益々(たたますます)弁ずるという次第であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...多々良さんは猫を食べるの」「食いました...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...多々益これを奬勵して繁多ならしむるにあり...
福沢諭吉 「帝室論」
...私たち作家にとってもそこに学ぶに足るもの多々ありといい切れる...
正岡容 「我が圓朝研究」
...必定(ひつじょう)多々良のものだと考えるに至りました...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...五〇 多々羅という地名自分は久しく東西の各府県にわたってタタラという地名があって...
柳田國男 「地名の研究」
...東国では上州邑楽郡多々良村の多々良沼に...
柳田國男 「地名の研究」
...多々羅(たたら)川の鉄橋を越えて...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...多々羅のおちこちで退貝(ひきがい)の音(ね)が鳴った...
吉川英治 「私本太平記」
...船はみなそこの湾へ着けたという多々羅の浜の白い汀が...
吉川英治 「随筆 新平家」
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