...夙に我耳に熟せり...
大町桂月 「房州の一夏」
...夙に勝海舟に識られて...
大町桂月 「夜の高尾山」
...歐洲各國では夙にこれを實行してゐるが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...学生時代から夙にナロードニキ(人民主義者)の群に投じて革命運動に参加し...
戸坂潤 「辞典」
...大久保の諸賢夙に之れを 聖天子に獻替して其の基を啓らき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...夙に非政黨内閣を主張し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...階級打破の実夙に挙がれりと云うべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...電子を發見したジェー・ジェー・トムソン等の雷名は夙に響いていますが...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...夙に靈性欲即ち物欲と混合し易くして...
西周 「情智關係論」
...又近くは今の伊太利の皇后「マガリタ」は夙に賢明順良の名あり...
福沢諭吉 「帝室論」
...凡そ健康上の効用に此れ以上のものは無いといふことは古来から夙に云はれて居り...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...夙に私を目して風来的な素質に富んだ詩人と断定して...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...夙に物語なるものは其の性質上形式も無之...
牧野信一 「手紙」
...夙に風流の夢に耽つてゐた一城主があつた...
牧野信一 「東中野にて」
...そして夙に私の旅行談を聴くことに依つて旅の夢を満喫した...
牧野信一 「風流旅行」
...ヒポクラテスは夙に樣々な觀察を基礎とし多くの實例をもつてそのことを示してゐる...
三木清 「歴史哲學」
...新聞社から受取つた長編小説の原稿料も夙につかひ果し...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...席の名は夙に伺つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索