...夙に我耳に熟せり...
大町桂月 「房州の一夏」
......
相馬御風 「坪内先生を憶ふ」
...夙にヘーゲルの哲学に私淑し...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...彼は夙にヘーゲル哲学に親しむことを知っていたのである...
戸坂潤 「辞典」
...氏は翻訳の意義に就いて夙に注目している文学者の一人である...
戸坂潤 「読書法」
...氏が夙に自分の思想に対する抑圧を覚悟したと云われるのは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...子は夙に山縣侯の推挽によりて漸く顯要の位地を占めたる人なるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其精神は夙に之れを山縣侯に捧げたる人なり現法制局長平田東助氏は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...尤もこれらのことは原則としては朱子なども夙に氣付いてゐたので...
内藤湖南 「易疑」
...夙に須原を發す木曾人の朝草刈らす桑畑にまだ鳴きしきるこほろぎの聲長野々尻間河にのぞみて大樹おほし木曾人よあが田の稻を刈らむ日やとりて焚くらむ栗の強飯(こはいひ)妻籠(つまご)より舊道を辿る...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...夙に島の風景が明るく...
牧野信一 「痩身記」
...そして夙に私の旅行談を聴くことに依つて旅の夢を満喫した...
牧野信一 「風流旅行」
...明治初年夙に渡仏の閲歴を有してゐたとも後日に及んで聞き知つた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...夙に諒解し合つてはゐるからである...
正岡容 「東京万花鏡」
...ヘーゲルは夙に、運命の思想を深く表現せるギリシア悲劇によつて、歴史的思惟に導き入れられた...
三木清 「歴史哲學」
...それにカフヱ・プランタンの(春の女)と(秋の女)が競爭でラヴしてゐたことなどは文壇では夙に誰も知りつくしてゐたが一般の世間はまだ餘り知つてゐない」といふ冒頭で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...HERDER は夙に以爲へらく...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...併し夙にドリアンの姿は暗にまぎれて消えていた...
渡辺温 「絵姿」
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