...言わば内容のない外被である...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...線(せん)の外被(ぐわいひ)を切(き)つたために發(はつ)したので...
泉鏡太郎 「十六夜」
...頑丈な硬い完全な昆虫の外被を何からつくるのだらう? 長いかみきりの触角を幼虫は何でつくるのだらう?あげはの蝶の大きな翅を毛虫は何でつくるのだらう? 毛虫や...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...机上を見ると小さく平たい紙の外被(がいひ)が乗っている...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...外被(がいひ)が開いた...
海野十三 「地球要塞」
...まず最初われら人間と同形をした耐圧外被をかぶってやってくるであろう...
海野十三 「地球を狙う者」
...この外被は飴(あめ)のようにどこまでもどこまでも延長して行くのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...外被が両分して飛び分れるところも明らかに見る事が出来る...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...学の「純粋性」とか「客観性」とかいう外被の下に...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その情緒的な外被の下に示された或る段階の論理的な真髄――客観的世界の存在に関わる――を内容とするものなのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それがそのままの卑俗さを蔽いかくすためにアカデミックな外被などをまとうと...
戸坂潤 「思想としての文学」
...実際上はどういう外貌をもった具体的表象をでも外被として纏うことが出来る...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...経済的・政治的・社会的・文化的・貴族主義の外被をまとうことなしにも現われてくる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...おのれの運動を拘束する故人の性格の外被をつき破ることができるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...外被(リード)をあげてレグレティングのところをおさえてみて...
久生十蘭 「だいこん」
...たとひ人類のための芸術論といふ外被におほはれてゐようとも...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
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