...君達人間様が平生愛国者振るくせに我々大和犬族(やまとけんぞく)の優等なるを忘れて外国種の下等な性質を遺伝(うけつ)いだ雑種犬を珍重するとは何事だ...
内田魯庵 「犬物語」
...純粋外国種(だね)だつて必(きつ)と俺達より勝れてるわけでは無い...
内田魯庵 「犬物語」
...だから新聞の外国種が余程怪しいもんだ...
内田魯庵 「犬物語」
...ヒトラーは神聖な純正ドイツ人が外国種の人間と結婚することを禁じているが...
戸坂潤 「社会時評」
...だから日本では外国種の人間と結婚するということは何より尊重すべき事柄なのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...橘氏の『農村学』に出て来る「完全全体国民」とか「調和国民社会」とかいうものの外国種に相当するO・シュパン式な「全体」の哲学が好きで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...こんなのはみんな外国種だからな...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...外国種の薬草三千種を植えたという事蹟は動かせないことだし...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろんな外国種のも混じって...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...外国種の家畜や作物果樹をここで一時休息させ...
本庄陸男 「石狩川」
...外国種の風来坊で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...そのごとく外国種の鶏も追々土著しおわるに従って鳴く時も一定するはずかとも考える...
南方熊楠 「十二支考」
...明るい黄いろな外国種(だね)のカナリア共であった...
森鴎外 「雁」
...その蔓草は麹町(こうじまち)区内のC国公使館の壁を包んでいるのと同じ外国種の見事なものであったが...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...支那及び蒙古種の外に外国種との雑種も出来てゐるのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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