...この作業でミントは切れ鉛はこの重い装置が回るに従って磨り減って外れる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...予想が外れるのだ...
上田広 「指導物語」
...もしもこのとき丸太ん棒が鉄の檻から外れるようなことがあれば...
海野十三 「怪塔王」
...ただ為来(しきた)りに外れるようなことがあると怒られた...
高村光太郎 「回想録」
...二十台と云う注文には外れるけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今度こそはと思ってかゝっても見込みが外れることばかり...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...ここで原則を外れる事由はまったくない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...外れることも時にはあったが...
豊島与志雄 「或る素描」
...詰り機と云ふのは弩の機の外れる状のことであります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...その外れるやうな勢ひでパツと撥ねるのだと云ふことを説明する所に『訐』の字を使つて居る...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...なんでお忘れになることがあろう? 片時といえども神の愛の目が外れることがあろうか?この子の髪の毛の数さえ神は知っている...
永井隆 「この子を残して」
...人間一人一人がこの問題について深く考えるようになったら、世の中が美しくなるのだからねえ」「早くそんな世界にしたいものですね」「そのために、まず私たち科学者は大いに奮発せねばならん」医者お父さんの跡をついで医者になりたいような話だったが、もし医者は死ぬ患者の命を救うようなよいことをするから、という理由でなりたいのだったら、あてが外れるよ...
永井隆 「この子を残して」
...その端的が外れると...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭の上の忍び返しが三尺ばかり外れるんです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつまで経っても見当が外れるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...清五郎の身體が三寸外れると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決して悪には屈せず正しい道を僅かに外れることすら罪だと断罪するあの美しい意志の人に出会うことはないのである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...外れることのないように下拵(したごしら)えをしなければならぬ」――船岡どのはいかがですか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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