...野枝公すつかり計画が外れていやになつちやつたけど仕方がない...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...心の中に、何か悲痛なものが動いてるようで、それも、愛とか恋とか云ったものではなく、ただ期待外れの、心が宙に迷ってるらしく……...
豊島与志雄 「操守」
...道理に外れた解釋を下さうとする...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...牧の話から外れるがなあ――叡山へ参った時...
直木三十五 「南国太平記」
...当事(あてごと)がすっかり外れちゃいましてな」「思ったより少なかったか...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて本街道から外れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...まるで目的(あて)が外れるような始末で...
夏目漱石 「道草」
...小田原の町外れ、上り下りの客に、一番安くて盛沢山(もりだくさん)な中食(ちゅうじき)を食わせようという、一ぜん飯屋の奥、煮しめたような茣蓙(ござ)の上に列(なら)んで坐って、宜い加減陶然とした二人でした...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...若(も)し此欄干が外れるような事があったら――万々一にもそんなことは無い筈ですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...実は首筋を外れて枕へ突っ立てたのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガラッ八の八五郎は自分の付けた目星が外れた不面目さを忘れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その外れる雨戸を教へてくれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目標(あて)を外れた銀貨はチチンと小石に衝突(あた)つて...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...ひとつには風のためにその止め金が外れそうになっていたからである...
橋本五郎 「小曲」
...たまたま覆蓋が外れて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...下顎がパックリと外れたようになって...
久生十蘭 「魔都」
...そこを出外れると空地になり...
山本周五郎 「青べか物語」
...黄色い歯を剥出して笑った――留さんはますます度外れた身振をしながら...
山本周五郎 「留さんとその女」
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