...のみならずつるりと外れて俊一の足をすくつたから...
芥川多加志 「四人」
...その為めに苦しんだ上句が見込み外れがしたりして...
有島武郎 「私有農場から共産農団へ」
...眼かくしが外れたその首は...
高見順 「いやな感じ」
...周平の耳には調子外れに響いた...
豊島与志雄 「反抗」
...弁信の勘の外れた例のないのを例とすることによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...塔の扉の上部の鏡板の外れたところから覗いて見ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敷居から二枚もろに外れてしまひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――タガの外れた新聞が出来上らなきゃ宜(い)いが...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...その予期は見事に外れてしまふ...
平出修 「公判」
...自分の目標から大ぶ外れて來た事を認めたが...
堀辰雄 「黒髮山」
...あちらに外れある家でしたが...
本庄陸男 「石狩川」
...調子外れの踊りを踊つた...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...あなたつて女のからだに見當外れに觸つていらつしやるのね...
室生犀星 「はるあはれ」
...話が横に外れたが有色人種はとも角...
森於菟 「屍体異変」
...東京の街外れでたった今起った一つの異常な事件の残骸に過ぎなかった...
夢野久作 「暗黒公使」
...『妹かっ』三平の声も調子外れに響いた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ところが全然期待外れでね...
吉田茂 「私は隠居ではない」
...歩きつ休みつ、一時間あまりもたつた頃、森を出外れた...
若山牧水 「木枯紀行」
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