...彼は人間の代表者ではなくて仲間外れである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...たうとう私たちはあのテラスから見えてゐた町外れの果樹園まで行き着くやうになりました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...今にも外れそうになっている欄干へ...
犬田卯 「橋の上」
...通りの外れまで歩いてゆけば...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...なにか普通の作法に外れたようなところがあり...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...真の芸術の途から外れてゆく...
豊島与志雄 「野に声なし」
...話は他の方へ外れていった...
豊島与志雄 「変な男」
...その夜中から村人を狩集めて、隊士が手伝って、村外れに小さい、歪(くぼ)んだ所をこしらえた...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...件(くだん)の如き首(くび)っ枷(かせ)の芸当を以て京の町外れまで一散に走りましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...實は首筋を外れて枕へ突つ立てたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雨戸の印籠(いんろう)ばめは外れそうもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょっとひとの考えつかぬような図外れたことばかり思いつかれる先生のことだから...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ずつと出外れの方まで行つて待つた...
平山千代子 「汽車」
...「凸凹ロマンス」だけは分るらしいがあと二つはまるで笑いがカンドコロを外れてゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...わたくし共の見込みは大抵外れたことはなかつたのでございます...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...ムーアの鎖骨の上で犬がぴくぴく痙攣(けいれん)し、犬歯が外れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...広漠とした段丘の外れであった...
本庄陸男 「石狩川」
...朕は即ち勇と力とだけが並外れて強かつたが為めに...
牧野信一 「悲しき項羽」
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