...夕顔が咲いて綺麗だね...
...夕顔の花言葉は「愛憎を問わぬ愛情」だそうだ...
...夕顔の絵を描きたいと思っている...
...夕顔の蔓で遊んで過ごした幼い思い出がある...
...夕顔の香りに包まれながら夜空を眺めていた...
...貞任(さだたう)の昔忍ばるる夕顔瀬橋...
石川啄木 「葬列」
...闘牛児居即詠・ひとりで生え伸びて冬瓜の実となつてゐる花柳菜たくさん植えて職が見つからないでゐる垣根へ□□げられた芙蓉咲いて・朝の茶の花二つ見つけた・菊一株のありてまだ咲かない可愛い掌(テ)には人形として観音像すこし風が出てまづ笹のそよぐ子供むしつては花をならべる日を浴びて何か考へてござる紅足馬居即事お約束の風呂の煙が秋空へ・夕顔白くまた逢うてゐる十月廿二日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...買物いろ/\――夕顔の苗...
種田山頭火 「其中日記」
...夏は縁台を出して夕顔の花をみてゐるといふ...
中原中也 「我邦感傷主義寸感」
...◎海援隊の船は横笛丸、いろは丸、夕顔丸、桜島丸の四ツで、龍馬が高杉(晋作)さんに頼まれて下の関で幕府の軍艦と戦つた時乗て居たのは此の桜島丸です...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...「なるほどね、――だがね親分、夕顔の娘は、夕顔の花の間違いじゃありませんか」「馬鹿野郎、夕顔で気に入らなきゃ、冬瓜(とうがん)なり糸瓜(へちま)なり、勝手なように融通しておきやがれ」「それじゃ親分、下っ引を五六人駆り出して、山脇玄内を手捕りにしても構やしませんか」「いいとも、安心して手柄にするがいい」「今度は、きっとうまくやりますぜ、親分」「念の入った御挨拶だ、――俺だって遊んじゃいないよ、八」二人はそんな事を言って別れました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ませ籬(がき)によろぼい懸る夕顔の影法師が婆娑(ばさ)として舞い出し...
二葉亭四迷 「浮雲」
...これは夕顔の名を冐しているが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...でも夕顔はおおようにしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「どうしてそんなに急なことをお言い出しになりますの」おおように夕顔は言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は死んだ夕顔のことを少しも忘れずにいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔の夕顔夫人に、下の女房ではあったが、長く使われていて、あの五条の隠れ家にまでも来ていた女であることがわかった右近は、夢のような気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それは薄く墨でぼかした地に夕顔の花が描いてあり...
山本周五郎 「失蝶記」
...夕顔の花より白く縁(ふち)がとれて...
吉川英治 「江戸三国志」
...夕顔の花ぐらいにうすく白粉を襟に刷(は)いて...
吉川英治 「銀河まつり」
...さながら夕顔の花みたいに白かった...
吉川英治 「黒田如水」
...夕顔だの、松風だの、部屋の名は源氏の帖(じょう)の名をつけてある...
吉川英治 「松のや露八」
...夕顔の巻の初めの「六条あたりの御忍び歩きのころ」は六条御息所との関係を初めて暗示したものと言われている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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