...夕顔が咲いて綺麗だね...
...夕顔の花言葉は「愛憎を問わぬ愛情」だそうだ...
...夕顔の絵を描きたいと思っている...
...夕顔の蔓で遊んで過ごした幼い思い出がある...
...夕顔の香りに包まれながら夜空を眺めていた...
...もう夕顔がほの白い…………時であった...
泉鏡花 「薄紅梅」
...夕顔の花白し...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...夕顔の花咲出る頃行水して銀座に行き...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...かうして若者と娘つ子とが互ひに朝夕顔を見あはせて暮してゐた日には……それがどんな結末になるかは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ませ籬(がき)によろぼい懸る夕顔の影法師が婆娑(ばさ)として舞い出し...
二葉亭四迷 「浮雲」
...そして本当の夕顔は瓜類の夕顔(Lagenaria leucanthaRusbyvar. clavataMakino)で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...復興遂に成らずとつたへらるる花巷焦土のそこかしこは大正震禍直前の見番草創当時の大武蔵野の景色にかへつて待合料亭のセメント造りの築山のあとそこかしこに、叢り乱れる昼顔、夕顔、黎、芒、赤飯草、毒だみ、紫苑、金鳳花、ほか何や彼や、早やヂヂと地虫さへ啼き出してゐて、嘗ての真夏を額に汗して女房や娘がルムバ教へたりし所作舞台のあたりには英泉国芳の蝙蝠群飛び、時しもあれや東の方、西瓜のいろに弦月がのぼらう...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...花の夕顔(九月五日)百十七○如何に俗世間に出て働く人間でも...
正岡子規 「病牀六尺」
...今まで朝夕顔を見合わせて居たのはもう六十を越した老女で有ったに拘らず...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...夕顔の花をちょうどこの時門をあけさせて出て来た惟光の手から源氏へ渡してもらった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう源氏は夕顔の花を思い出す余裕を持っていなかったのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右近はもう恐怖心も消えて夕顔の死を知って非常に泣く...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...金(かね)の岬(みさき)を過ぎても「千早(ちはや)振る金の御崎(みさき)を過ぐれどもわれは忘れずしがのすめ神」という歌のように夕顔夫人を忘れることができずに娘たちは恋しがった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...妙齢になった姫君の容貌(ようぼう)は母の夕顔よりも美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔の夕顔夫人に、下の女房ではあったが、長く使われていて、あの五条の隠れ家にまでも来ていた女であることがわかった右近は、夢のような気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あの夕顔の花のように弱々しくて...
吉川英治 「大岡越前」
...夕顔の花の蔓(つる)を見ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...やたらに壁を這っている夕顔の花だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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