...燃草(もえぐさ)は夕霜を置残してその肩を包んだ...
泉鏡花 「海神別荘」
...藤原の理髪の家の前の土馬車を待つ間に夕霜の置く私は行つた事がないが藤原の湯とは蓮台寺温泉の事でもあらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...理髪屋の前で下りの馬車を待つてゐると日が暮れかかつていつの間にか夕霜が白く置いてゐた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夕霜の白い草原を走らせてきた...
吉川英治 「親鸞」
...そこらの畑や枯れ葦に夕霜の白く暮れるまで...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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