...亘(わた)りたるリオ群島は屏風(びょうぶ)なす鰐(わに)の居る夕汐(ゆうしお)みちぬ椰子(やし)の浜扇風機まはり熱風吹き起る五月三十日 朝...
高浜虚子 「五百五十句」
...夕汐(ゆうしお)白く漫々(まんまん)たる釧路川に架した長い長い幣舞橋(ぬさまいばし)を渡り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夕汐白く漫々たる釧路川に架した長い長い幣舞(ぬさまひ)橋を渡り...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...満ち来(く)る夕汐(ゆふしほ)の上を滑(すべ)つて行(ゆ)く荷船(にぶね)の帆(ほ)のみが真白(まつしろ)く際立(きはだ)つた...
永井荷風 「すみだ川」
...満ち来る夕汐(ゆうしお)の上を滑って行く荷船(にぶね)の帆のみが真白く際立(きわだ)った...
永井荷風 「すみだ川」
...夕風と夕汐のこの刻限を計って千石積(せんごくづみ)の大船はまた幾艘(いくそう)となく沖の方から波を蹴(け)ってこの港口へと進んで来る...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...されば水死人の屍(しかばね)が風と夕汐(ゆうしお)とに流れ寄るのはきまって中洲の方の岸である...
永井荷風 「夏の町」
...私は本所深川辺(ほんじょふかがわへん)の堀割を散歩する折夕汐(ゆうしお)の水が低い岸から往来まで溢れかかって...
永井荷風 「日和下駄」
...夕汐があげてきた時...
長谷川時雨 「河風」
...夕汐(ゆうしお)の高い...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
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