...東の森のうえの虹は晴れた夕べを約束していた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...夕べ、一杯機嫌で海辺を散歩する、やつぱり寂しい、寂しいのが本当だらう...
種田山頭火 「行乞記」
...その日の夕べに申告があって返却されたのですが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...かくしてこの夕べを二つの駕籠は...
中里介山 「大菩薩峠」
...夕べ泥棒が這入(はい)ったの?」と姉が尋ねる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...夏の夕べ凉風を納れるには...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...何といふ夕べだらう! 何と奔放で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...六月の初めのとある夕べ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...哀れなものにござります」「それは又驚き入った――したが一体いかなる訳から其方は彼女と馴(な)れ染(そ)んだぞ」「丁度今から四五日前の晴れた夕べでございました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...それ夕べも咄した通りのわけで...
三宅花圃 「藪の鶯」
......
三好達治 「霾」
...「私は煙になる前の夕べまで姫君のことを六時の勤行(ごんぎょう)に混ぜて祈ることだろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...風騒ぎむら雲迷ふ夕べにも忘るるまなく忘られぬ君という歌の書かれた手紙を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...門扉は、夕べの中に、唖(おし)のごとく、盲のごとく、閉じられてある...
吉川英治 「三国志」
...世は晨(あした)に夕べも分らない乱脈さだった...
吉川英治 「私本太平記」
...悩ましい蠱惑(こわく)の微笑(はほえみ)をこの花は朝(あした)に夕べに...
吉川英治 「親鸞」
...夕べには兵糧の苦労に村中の女手や童(わらべ)の手まで狩りたてて指揮しておられたにちがいない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...主と家臣とは朝(あした)に更(かわ)り夕べに変ずるような...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??