...桐の葉いまだ秋を告げざる三伏の夕べ...
大町桂月 「日月喩」
...結婚の夕べを思いぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...また蝙蝠(こうもり)の飛ぶ夕べがあった...
中勘助 「妹の死」
...百は流鏑馬(やぶさめ)の夕べを騒がして...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十八田山白雲が船を出て行った夕べ...
中里介山 「大菩薩峠」
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中谷宇吉郎 「赤倉」
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萩原朔太郎 「短歌」
...ふみし夕べにいひ知らず...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...夕べは無事に帰れたかい?」「怖かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...コプリとの夕べの会話を知ったかも知れない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...秋の夕べらしい酸つぱい香りが鼻をついた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...夕べの露を含んで...
牧野信一 「籔のほとり」
...大きな夢を夕べ見たヒマラヤ山を引ぬいて万里の長城ひっかつぎ太平洋を背に負ひ北極の氷まるのみしあんまり重くてバッタリとそこに倒れて下じきだ「いたい/\」と思ったら何だ今のは夢だった...
槇村浩 「大きな夢」
...そのうちでも怪しいと申します夕べ(いつとても恋しからずはあらねども秋の夕べは怪しかりけり)は私のためにも亡(な)くなりました母の思い出される時になっておりまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕べには南蛮寺の鐘が鳴りひびいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...何のためらいなく、被(おお)われている物をズルズルと引っ張りだしてみると、その夕べ、弦之丞が面(おもて)をくるんでいた紫紺色の頭巾の布(きれ)……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...やはりかれらとて、犬畜生ではない」焚火のうえに、木の股を組み、それに懸けた雑炊(ぞうすい)の大鍋をまえにしながら、その夕べ、介三郎は石権や職人たちへそういった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...月の夕べ、花のあした、多感な老公はおそらく魂魄となるまでそうした人の悩みを身の患いに悩むであろう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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