......
芥川龍之介 「芥川龍之介歌集」
...八重子(やえこ)が買いたての夏帯を...
芥川龍之介 「田端日記」
...髪にも、夏帯にも、中形(ちゅうがた)の湯帷子(ゆかた)にも、やはり明暗の斑点を浴びた、白粉(おしろい)をつけない敏子である...
芥川龍之介 「母」
...房子の夏帯の赤いいろが...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...紫紺(しこん)と水色のすがすがしい大柄の絽縮緬(ろちりめん)の着物に淡黄色(たんこうしょく)の夏帯をしめた二十歳(はたち)を二つ三つ踏みこえたかと思われる純日本趣味の美女がいた...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...不断に締める夏帯の悪いのをくけた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...どかと解く夏帯に句を書けとこそ大正九年五月十六日 婦人俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...派手なネルにオリイヴ色の夏帯を形よく緊(し)めて...
田山花袋 「蒲団」
...仕着(しつ)けも取らない夏帯のことなどを...
徳田秋声 「足迹」
...妻は一張羅(いっちょうら)の夏帯を濡(ぬ)らすまいとて風呂敷を腰に巻き...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...白っぽい絽縮緬(ろちりめん)の着物と青竹の模様の夏帯とで...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...鼠地の絣のお召に横縦に縞のある博多の夏帯を締めていた...
永井荷風 「申訳」
...と嫂(あによめ)は鏡(かゞみ)の前で夏帯(なつおび)の尻を撫でながら代助に話した...
夏目漱石 「それから」
...と嫂は鏡の前で夏帯の尻を撫(な)でながら代助に話した...
夏目漱石 「それから」
...白博多の性(しょう)のいい夏帯をいいようすにしめている...
久生十蘭 「生霊」
...私はちゃんとした夏帯がないから買って下さるそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...金繍のある立派な夏帯の上に...
室生犀星 「蛾」
...妹のお里にも云いたくないし、お喜代に云えば、なおさら、(また、姉さんの、浮気)と、叱られそうな気がして、自分の夏帯だの、髪のものを、そっと、持ちだして、よそから工面して来たのである...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索