...深い真夏の空の奥から...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...生木(なまき)の棺(ひつぎ)に裂罅(ひび)の入る夏の空気のなやましさ...
石川啄木 「詩」
...夏の空は底翳(そこひ)の眼の様にドンヨリと曇っていた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...片かづら相見そめしは初夏の空も夢みる御生(みあれ)の日...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...いつのまにか薄がすみたなびくすがすがしいま夏の空気とかわり...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...筍のすい/\と初夏の空へのびてゆく...
竹久夢二 「砂がき」
...食堂の広い窓から流れ込む明るい初夏の空の光の中に...
寺田寅彦 「柿の種」
...朗らかな初夏の空に...
直木三十五 「南国太平記」
...無数の蜻蛉(とんぼ)が丁度フランスの夏の空に高く飛ぶ燕(つばめ)のように飛交(とびちが)っている...
永井荷風 「監獄署の裏」
...そんな時に彼の見上げる夏の空は...
中島敦 「プウルの傍で」
...夏の空には何かがある...
中原中也 「山羊の歌」
...初夏の空に輝く山脈の主峯に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...俥(くるま)の幌を外(は)ずさせ夫人は紫陽花(あじさい)色に澄みわたった初夏の空に...
中村地平 「南方郵信」
...脂の乗ったモツの肉を頬張りながら見上げる初夏の空はお納戸色に明るく暮れのこって...
正岡容 「寄席」
...雲の峰には夏の空の晴れて熱き心を言へるが例なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...虹は夏の空にだけかかるものではなかったのでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...紅き海名のみにすぎぬ夏の空三月二十一日晴...
横光利一 「欧洲紀行」
...いづれとも云へる眞夏の空だ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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