...時ありて梁山泊の豪傑連が額を鳩(あつ)めて密(ひそか)に勢力拡張策を講ずるなど随分変梃来(へんてこ)な事ありてその都度提調先生私(ひそ)かに自ら当代の蕭何(しょうか)を以て処(お)るといふ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...美妙斎や紅葉の書斎のゴタクサ書籍を積重ねた中に変梃(へんてこ)な画や翫弄物(おもちゃ)を列(なら)べたと反して...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...変梃な気持になることがある...
豊島与志雄 「悪夢」
...とんちんかんな変梃ないきさつの事実メモだ...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...撞球場の中の空気というものは変梃だ...
豊島与志雄 「阿亀」
...ちょっと変梃な雰囲気で...
豊島与志雄 「崖下の池」
...変梃な気持だった...
豊島与志雄 「神棚」
...そもそも変梃なのである...
豊島与志雄 「自由人」
...変梃な感じだけがはっきりしていた...
豊島与志雄 「月かげ」
...君の様子はちっと変梃だと...
豊島与志雄 「囚われ人」
...益々変梃に分らなくなった...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...変梃な気持だった...
豊島与志雄 「白日夢」
...俄に変梃な気持になった...
豊島与志雄 「裸木」
...そういう結晶かどうかも分らない変梃なものは...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...「凡(すべ)て変梃(へんてこ)な文句ばかりだね」「親類取扱人比田寅八(ひだとらはち)って下に印が押してあるから...
夏目漱石 「道草」
...あんな変梃な姿の絵なんぞを若し人にでも訊かれて...
牧野信一 「鱗雲」
...西洋人の惚れ方ってえものはヨッポド変梃(へんてこ)でネ...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...三平は変梃(へんてこ)な身ぶりで礼を返した...
夢野久作 「黒白ストーリー」
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