...三唖も旋毛(つむじ)の少々曲った変梃(へんてこ)な男だから嫌気(いやき)がさして復(ま)た暫らく足を遠のくと...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...撞球場の中の空気というものは変梃だ...
豊島与志雄 「阿亀」
...花や虫や変梃な模様が...
豊島与志雄 「黒点」
...親戚知友の関係とか社会的地位とか云う変梃な障害があったのだろう...
豊島与志雄 「潮風」
...また地勢についての賢明な叙述――(その叙事詩的な物語の中に変梃(へんてこ)に插入(そうにゅう)される)――をもって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのために頭が変梃(へんてこ)になっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俺だって頭が少し変梃だ...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...もう半ば頭が変梃になってるのかも知れない...
豊島与志雄 「白日夢」
...怪しい変梃な気持になって...
豊島与志雄 「白日夢」
...その変梃なのが正直な所だったら...
豊島与志雄 「変な男」
...近く寄って見るから変梃に見えるので...
豊島与志雄 「変な男」
...彼女には何もかも変梃に思われた...
豊島与志雄 「変な男」
...実に変梃なものだった...
豊島与志雄 「道連」
...変梃な帽子なんぞかむつて...
牧野信一 「小川の流れ」
...どんなに言葉のうけ交しが変梃(へんてこ)なかたちにならうとも...
牧野信一 「環魚洞風景」
...何もかも夢の中の出来事のように変梃(へんてこ)なことばかりでありながらその一つ一つが夢以上に気味わるく...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...変梃(へんてこ)な捨科白(すてぜりふ)を残しながら三人は...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...西洋人の惚れ方ってえものはヨッポド変梃(へんてこ)でネ...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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