...ふと変梃な疑問が湧上って来た...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...とんちんかんな変梃ないきさつの事実メモだ...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...皆は変梃な気持で顔を見合せました...
豊島与志雄 「影」
...変梃な気持だった...
豊島与志雄 「神棚」
...どうも思うように書けないで気持が変梃だったので...
豊島与志雄 「交遊断片」
...まだ陽が沈まず、ぎらぎらした外光が大気に漲っているのが、変梃だった...
豊島与志雄 「自由人」
...何から何まで変梃なのよ...
豊島与志雄 「旅だち」
...もっと複雑な変梃なもので...
豊島与志雄 「渡舟場」
...益々変梃に分らなくなった...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...こんどはもっと変梃なのを聞かしてあげよう...
豊島与志雄 「道連」
...右大将(うだいしょう)頼朝公(よりともこう)の髑髏(しゃりこうべ)と来ているんだから」比田は変梃(へんてこ)な事ばかりいった...
夏目漱石 「道草」
...どんなに言葉のうけ交しが変梃(へんてこ)なかたちにならうとも...
牧野信一 「環魚洞風景」
...聴く者の身に悪感を強ひられる如き変梃なてのうると...
牧野信一 「心象風景」
...変梃な悪友共が一途に憎くらしくなつた...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...真紀変梃(へんてこ)な所はあなたの感じが出てるんだろう...
森本薫 「みごとな女」
...三平は変梃(へんてこ)な身ぶりで礼を返した...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...そんな変梃(へんてこ)な死に方をするのかすら見当の付けようがない...
夢野久作 「暗黒公使」
...変梃(へんてこ)なお道化(どうけ)を三...
吉川英治 「江戸三国志」
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