...奇妙な風体(ふうてい)をして――例えば洋服の上に羽織を引掛けて肩から瓢箪(ひょうたん)を提(さ)げるというような変梃(へんてこ)な扮装(なり)をして田舎(いなか)の達磨茶屋(だるまぢゃや)を遊び廻ったり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その苦笑が、実に変梃なのだ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...変梃な気持だった...
豊島与志雄 「神棚」
...花や虫や変梃な模様が...
豊島与志雄 「黒点」
...俄に変梃な気持になった...
豊島与志雄 「裸木」
...近く寄って見るから変梃に見えるので...
豊島与志雄 「変な男」
...彼女には何もかも変梃に思われた...
豊島与志雄 「変な男」
...凡てが変梃に思われた...
豊島与志雄 「変な男」
...実に変梃なものだった...
豊島与志雄 「道連」
...変梃な気持ちを覚えた...
豊島与志雄 「理想の女」
...あんな変梃な姿の絵なんぞを若し人にでも訊かれて...
牧野信一 「鱗雲」
...この変梃な部屋を取り囲んでゐた...
牧野信一 「鏡地獄」
...あいつがと彼のことを細君と共々に「あいつが変梃な顔ばかりして稼がうともしないので...
牧野信一 「好色夢」
...その癖顔つきばかりは威張つてゐる見たいだけで変梃な僕でも...
牧野信一 「自烈亭」
...聴く者の身に悪感を強ひられる如き変梃なてのうると...
牧野信一 「心象風景」
...変梃な悪友共が一途に憎くらしくなつた...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...そんな変梃(へんてこ)な死に方をするのかすら見当の付けようがない...
夢野久作 「暗黒公使」
...物騒な棒を持ってあるく変梃(へんてこ)な餓鬼も...
吉川英治 「江戸三国志」
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