...頗(すこぶ)る変梃(へんてこ)な話であるが...
内田魯庵 「最後の大杉」
...もう一人の男の制服制帽が這入ってます」「その男は」「今日は病気で休んでいるのです」何だか話が変梃になって来た...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ふと変梃な疑問が湧上って来た...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その幽霊紳士は僕には確かに変梃(へんてこ)に思われるな...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...変梃な気持になることがある...
豊島与志雄 「悪夢」
...」なにか変梃で、私は気持ちがはっきりしてきた...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...皆は変梃な気持で顔を見合せました...
豊島与志雄 「影」
...何もかもつまらないような……何もかも淋しいような……何もかも馬鹿げてるような……何もかも滑稽なような……実際変梃です...
豊島与志雄 「香奠」
...それは実に変梃な気持だった...
豊島与志雄 「小説中の女」
...遠くの者はただなにか変梃な冷りとする気配を感じただけでした...
豊島与志雄 「道標」
...俄に変梃な気持になった...
豊島与志雄 「裸木」
...その変梃なのが正直な所だったら...
豊島与志雄 「変な男」
...変梃な気持だった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...私(わた)しゃあんな変梃(へんてこ)な人にゃ初めて逢いましたよ」「ああ迷亭ですか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...とても変梃(へんてこ)にさせていそうだった...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...真紀変梃(へんてこ)な所はあなたの感じが出てるんだろう...
森本薫 「みごとな女」
...変梃(へんてこ)な捨科白(すてぜりふ)を残しながら三人は...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...そんな変梃(へんてこ)な死に方をするのかすら見当の付けようがない...
夢野久作 「暗黒公使」
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