...気候の変り目はあの病気にやはりよくないのだろうね」そういって園は静かに人見を見上げたが...
有島武郎 「星座」
...土蔵の扉(と)は時候の変り目の外(ほか)は殆ど開かれたことがなく...
江戸川乱歩 「悪霊」
...こうした気候の変り目に...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...バカに息を切らしてさ! 陽気の変り目で...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...歯痛は時候の変り目などに...
徳田秋聲 「歯痛」
...守田座の変り目変り目には必ず行った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...春秋(はるあき)時候の変り目に降りつゞく大雨(たいう)の度毎(たびごと)に...
永井荷風 「水 附渡船」
...季節季節の変り目にはこくめいに取りかえられてはいたが...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...俄然として燃え上る火のように激発された変り目は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あの納戸へ何んの用事で入ったんだ」「季節の変り目には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ほとんど変り目というものがなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...外国に居た父親が気候の変り目時には彼方の着物や帽子を送つて寄すのだが...
牧野信一 「小川の流れ」
...月の金いろが三度の変り目になったかどうか見てくれと言った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「約束」
...殊に世の中の変り目に際して...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...時世の変り目、新しい職業がいくらでも生れるような時代には、こういう独力で御先祖になり得た人があったのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...ともかくも世の変り目である...
柳田国男 「こども風土記」
...世の変り目の一つの現象である故に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...帆前船の変り目にもなるために...
柳田国男 「雪国の春」
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