...その変てこな奴は何だい」といったり...
石川欣一 「比島投降記」
...これは変てこだわい」老紳士は...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...変てこでしょう」母親は道夫のために小箪笥(こだんす)からおやつの果物(くだもの)をとりだして...
海野十三 「四次元漂流」
...似たようなので、いっそう不思議に思われたのは、今度は別段部屋が薄暗いわけでもなく、彼の顔も見えていて、そこへ変てこな、ゴチャゴチャとした鏡を立て並べた器械を置きますと、彼の眼なら眼だけが、これもまた盥ほどの大きさで、ポッカリと、私の目の前の空間に浮き出す仕掛けなのです...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...あの変てこな玉は...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...その目に見えぬ変てこなものが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...この変てこな問答のことなのである...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...今僕がどんな変てこな心持でいるか...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...私は非常に変てこな気持になった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それにしても変てこな名をつけたものだなあ」と...
薄田泣菫 「茶話」
...一本の百日紅を、こんな変てこな、肌のすべつこい、真赤な花の群がり咲いてゐる木があるものかと、熱心に見上げてゐる若い自分の姿さへをもはつきりと思ひ浮べることが出来るのである...
高浜虚子 「百日紅」
...これもやっぱり変てこ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...この変てこな二人連れの到着は物語のクライマックスであるが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...昨年も咲くには咲いたが、変てこだった...
永井隆 「この子を残して」
...「読めません――変てこな字ですねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...変てこな杖でした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...それあもう変てこな眼つきで...
牧野信一 「風流旅行」
...変てこでならねえのだが――」雪之丞は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
便利!手書き漢字入力検索