...これは変てこだわい」老紳士は...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...これが又誠に変てこれんな事柄だったのでございますよ...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...この変てこな石膏像を調べて見なくてはなるまいね...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この常人では判断も出来ない様な、変てこな仕掛が、どうしたことで殺人事件と関聯(かんれん)して考えられないものでもありません...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...変てこな笑い方で思わず笑った程も...
江戸川乱歩 「双生児」
...一本の百日紅を、こんな変てこな、肌のすべつこい、真赤な花の群がり咲いてゐる木があるものかと、熱心に見上げてゐる若い自分の姿さへをもはつきりと思ひ浮べることが出来るのである...
高浜虚子 「百日紅」
...変てこで困りましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これもやっぱり変てこ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...私は今でもこの変てこな大頭をなでては...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...また少し変てこになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...このところに変てこな団体が巣を食いはじめた...
中里介山 「大菩薩峠」
...まことに変てこなものだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...孔雀の羽根かとも思われそうな変てこな羽根飾りだのが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...自分の変てこな立場について...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...はなから変てこな音ではじまつてゐたことだけは知つてをるが――その聯隊書記が祖父を呼びつけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...顔の浅黒い娘が頸(くび)にだけ真白にお白粉(しろい)をつけているのが変てこだと思っているのである...
堀辰雄 「三つの挿話」
...あゝ誰だらう?そこの背のひくい変てこな木は?虹猫が...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...そちらで御覧になると何だか変てこりんなのでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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