...「ようよう……変てこなお内裏雛様(だいりびなさま)」と陽気にかけ声をして笑いこけるようにぺちゃんとそこにすわり込んだ...
有島武郎 「或る女」
...変てこな本を拾い読みしては間違ったことを書く恐れがある...
石川欣一 「可愛い山」
...変てこな局部像が...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...全く御存じないのですか」紋三はしゃべりながら益々(ますます)変てこになって行くのを感じた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...何とも形容の出来ない変てこな姿である...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...これが又誠に変てこれんな事柄だったのでございますよ...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...変てこな装置を考案する才能を持っていて...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...実に変てこなことが起っていたではないか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...何だかえたいの知れぬ変てこなものだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...そして鶩(あひる)の歩くような変てこな形をするので...
田山花袋 「少女病」
...ずいぶん変てこなお屋敷でございますな」「うむ」「先頃まで...
中里介山 「大菩薩峠」
...変てこに滑稽(こっけい)に通過されたのだと教えて呉(く)れるのです...
「岡本一平著並画『探訪画趣』序」
...小説叙法の装置――などと云うと変てこですが――について新分野を拓いてゆくものではないでしょうか...
原民喜 「ある手紙」
...変てこで仕方がないのである...
火野葦平 「花と龍」
...――わっしのいままで見たことのねえ変てこな数字でさ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...変てこな衣裳でも...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...……またベソを掻いてんのか」「何だか、思い出しちまった」「よせやい、てめえがベソを掻き掻き誦(よ)むもんだから、おれっちまで、変てこに、涙が出て来やがるじゃねえか」六無法者にも、親があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...変てこな噂があるじゃないか」と...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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