...「豆シャン」と綽名(あだな)のある美少年園部壽一(そのべじゅいち)だった...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...青い寒天の「壽」という文字がハイカラにくずされて画かれていた...
太宰治 「逆行」
...人皆熈々として壽考の域に躋るは即福祉にして...
西周 「尚白箚記」
...藥草園と藥屋と、本道を兼ねた不思議な家、古めかしい梁(はり)には一杯に草根木皮(さうこんもくひ)の袋をブラさげ、壁際に幾つかの百味箪笥(ひやくみだんす)、馥郁(ふくいく)たる間を拔けて、大唐紙を二度ほど開けると、南向きの八疊、眞ん中に床を敷いて、その上に斜(はす)つかひに踏みはだかつて、六十歳の壽齋、見るからに恐ろしい入道が、胸を刺されて死んでゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人性嗜酒、多壽考、至百餘歳者甚衆...
范曄 「後漢書倭傳」
...抽齋に劇神仙(げきしんせん)の號を讓つた壽阿彌陀佛(じゆあみだぶつ)の事に言ひ及んだ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...壽阿彌は菓子店を姪に讓つたのだらう...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...しかし壽阿彌の生活の全體...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...刀自は壽阿彌が同じ講釋をしに永井えいはく方へ往くと云ふことを聞いた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...壽阿彌と水戸家との關係である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...十二何故(なにゆえ)に生涯富人(ふうじん)ではなかつたらしい壽阿彌が水戸家の用達と呼ばれてゐたかと云ふ問題は...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...必ず「壽阿彌さんが」と云つたものださうである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...十三わたくしは壽阿彌の手紙と題する此文を草して將(まさ)に稿を畢(をは)らむとした...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...壽阿彌一人の墓の事ですか...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...そこで奚疑塾(けいぎじゆく)に學んだ壽阿彌は甥と書せずして姪と書したものと見える...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...然るに十代昌同は壽阿彌の同僚で...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...天壽とはいへないよ...
吉川英治 「折々の記」
...私がこんなにも彼の氣儘な不天壽を惜むのは...
吉川英治 「折々の記」
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