...一行四人は兵衛(ひょうえ)の妹壻(いもうとむこ)が浅野家(あさのけ)の家中にある事を知っていたから...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...その上壻の身になれば...
芥川龍之介 「奇遇」
...お住はもう一度去年よりは一層願(ぐわん)にかけたやうに壻をとる話を勧め出した...
芥川龍之介 「一塊の土」
...しかし炉側(ろばた)に胡坐(あぐら)をかいたお民は塩豌豆(しほゑんどう)を噛みながら、「又壻話かね、わしは知らなえよう」と相手になる気色(けしき)も見せなかつた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...壻(むこ)に恨(うらみ)ある者事を水祝ひによせてさま/″\の狼籍(らうぜき)をなす人もまゝありて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...壻(むこ)を置き去りにして情夫の後を追いかけて来たのだということでした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...其國本亦以男子爲王、住七八十年、倭國亂、相攻伐歴年、乃共立一女子爲王、名曰卑彌呼、事鬼道、能惑衆、年已長大、無夫壻、有男弟、佐治國、自爲王以來、少有見者、以婢千人自侍、唯有男子一人、給飮食、傳辭出入居處...
陳壽 「魏志倭人傳」
...その名はアルカト,ス――(アンキーセースの女壻(むこ)にして...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それでもそれは単に彼一人の丹精ではなくて壻の文造が能くぶつぶついわれながら使われた...
長塚節 「太十と其犬」
...家に壻養子して配偶の娘が子を産まぬとき...
福沢諭吉 「女大学評論」
...毎日女のもとに通って来る壻(むこ)にも漸くはっきりと分かるようになった...
堀辰雄 「曠野」
...飴屋の爺(じ)いさんの内へ壻入(むこいり)のあった事を慥めた...
森鴎外 「雁」
...またその壻を呼び返していたそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...榛軒の女(じょ)かえの壻となったのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...これより先(さき)日野屋では五百に壻を取ろうという議があって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...妹に壻を取って日野屋の店を譲り...
森鴎外 「渋江抽斎」
...東清の壻養子であらう...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...しかし一番意外だと思ったのは壻殿(むこどの)の仲平であった...
森鴎外 「安井夫人」
便利!手書き漢字入力検索