...その上壻の身になれば...
芥川龍之介 「奇遇」
...なんでも御壻(おむこ)になる人は...
芥川龍之介 「三つの宝」
...壻ばかりか、娘までも………(跡は泣き入りて言葉なし)× × ×多襄丸(たじょうまる)の白状あの男を殺したのはわたしです...
芥川龍之介 「藪の中」
...法皇の手づから授けられし壻君(むこぎみ)をば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...壻(むこ)に恨(うらみ)ある者事を水祝ひによせてさま/″\の狼籍(らうぜき)をなす人もまゝありて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...○ 亀の化石(くわせき)吾が同郡(どうぐん)岡(をか)の町(まち)の旧家(きうか)村山藤左ヱ門は余(よ)が壻(むこ)の兄なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...アウゲーアスの壻にして王の長女と生れたるアガメーデーは彼の妻...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...又近くは同國の皇壻「アルバルト」公は...
福沢諭吉 「帝室論」
...禮儀典三六、牲理三書圖解、男女初婚今俗人家女之母同入房、以果酒禮壻、而用素帛一幅置之壻袖中謂之交親、壻拜受之、厥明以驗女之貞潔其則有傳示於人者、今江淮多用之、雖士大夫亦有所不能變者蓋淪於塵俗而莫之覺也、其爲可噌甚矣、寧不有於風教乎、とあるが此書の出來た以前に此物の記事は無い物にや)...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...婚式は濟み乍ら「まだ顏もみず摩羅の待ちだて」とよみ出さうな壻が待ちをる...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...其婦徳に過ち無りしを壻に示す...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...壻が刀自に信頼せず...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...壻揚々として血染の布を示し...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...標札にあった巡査がその壻なのである...
森鴎外 「雁」
...信政の姉壻になっていたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...十万石の津軽家に壻入する若殿を凌(しの)いで...
森鴎外 「渋江抽斎」
...榛軒の女(じょ)かえの壻となったのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...色気のある壻様には困る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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