...おのれ、命を受けつるはじめは、壯年鋭氣にして、おもへらく、「オクタボ」の注釋を翻譯して、語ごとにうづめゆかむに、この業難からずとおもへり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...英雄の悲壯な最後を語る...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...絶壁如何にも高く、且つ相迫りて、幽にして壯也...
大町桂月 「赤城山」
...壯烈鬼神を泣かしむ...
大町桂月 「國府臺」
...利根の本流中を貫くといふ天下無比の壯觀も...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...この瀧定めて壯觀ならむと思はる...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...壯觀云はむ方なし...
大町桂月 「春の筑波山」
...結構壯麗にして、彫刻の精緻、人目を眩惑せむばかりなり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...一大壯觀也...
大町桂月 「房州の一夏」
...生得(せいとく)餘(あま)り壯健(さうけん)な身體(からだ)では無(な)かつた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...壯士力を試すため腕を揮うて投ぐる槍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...藝術家として存在を認められて居る少壯の人々がさうであらうとは自分は嘗て思ひ掛けなかつたからである...
長塚節 「記憶のまゝ」
...隨(したが)つて孰(いづ)れの家庭(かてい)に在(あ)つても老者(らうしや)と壯者(さうしや)との間(あひだ)には此(こ)の點(てん)の調和(てうわ)が難事(なんじ)である...
長塚節 「土」
...迅速(じんそく)で且(かつ)壯快(さうくわい)な變化(へんくわ)を目前(もくぜん)に見(み)せる火(ひ)が彼等(かれら)の惡戲好(いたづらずき)な心(こゝろ)をどれ程(ほど)誘導(そゝ)つたか知(し)れない...
長塚節 「土」
...ある黨派の壯士なるべし...
一葉 「暗夜」
...又江戸の市中に鳶の者と稱する壯丁の種族が...
福沢諭吉 「帝室論」
...半分は陰慘な孤獨の裡に青年時代と壯年時代を過してしまつた後で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...』いよ/\壯快丸だと解つた頃には山に逃げてゐた人たちもぞろ/\とその船着場ときめてある海岸に降りて來て集つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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