...ひろい地域に壮麗な樹木・芝生・音楽堂・劇場――アポロ...
谷譲次 「踊る地平線」
...また数日たって某大学の構内を通ったら壮麗な図書館の屋上に立ってただ一人玄関前の噴水池を見おろしている人がある...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...後ヘロデも此処に壮麗なる府を建てぬ...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...ヒマラヤをしのぐ壮麗な氷河が...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...かつて所有した壮麗な柔軟な文体...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...アラビヤの「ボッカ・キュイ宮」の壮麗な拱門のような...
久生十蘭 「地底獣国」
...壮麗な御車寄へ歩を進め...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...壮麗なること! 世界ひろしといへどもこの河に匹敵する河はまたとない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...仕事場の壮麗な遠望に魂を奪われて固唾(かたず)をのんだ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...壮麗な大気の静寂を縫つて無限の面持で流れをも忘れたかのやうな吹雪川は...
牧野信一 「バラルダ物語」
...馬上ゆたかにこの壮麗な原野を見渡すと...
牧野信一 「山を降る一隊」
...黄大理石でふちどった扉だののある壮麗な住宅から...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...壮麗ならびなき戦車と共に詩人楽人をここに送り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼のために壮麗な葬儀を命じた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの壮麗な徳はその最もあらわれるべき時に影をひそめたこととなろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつか見たことのある侯爵家の先祖の壮麗な城が一瞬光を揚げて頭に泛んだ...
横光利一 「旅愁」
...たとえば、宮門や太政官、八省(はっしょう)などの建物とその地域は、華美壮麗なこと、隋(ずい)唐(とう)の絵画にでも見るようであったが、そこを中心とする碁盤目の道すじをすこし離れると、もう泥濘(ぬかるみ)は、言語に絶し、乾けば、牛の糞(ふん)が、埃(ほこり)だち、そして左京の四分の一、右京はなお全区の三分の一強が、田であり、畑であり、湿地であり、ふしだらな小川であり、草茫々たる空閑地であり、古池であり、森であり、また、見るもみじめな貧民たちの軒かたむいた板屋葺(ぶき)の長屋やほッたて小屋だった...
吉川英治 「平の将門」
...この建築の壮麗なことをお讃(ほ)めなさい...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索