...六十の佐十さんは壮者を凌(しの)ぐ程の元気...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...老幼ハ溝壑ニ転ジ壮者ハ去テ他国ニ流離セリ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...実際の仕事は無名の少壮者が担任しているのが一般である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...颯爽(さっそう)として壮者を凌(しの)ぐ勢で滑り始めた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...食を頒(わ)けるときも強壮者が美味をとり老弱者に余り物を与えるのが匈奴(きょうど)のふうであった...
中島敦 「李陵」
...随って彼の交際する範囲は三四十代の壮者に限られて居るのである...
長塚節 「太十と其犬」
...髯だけは健康な壮者を凌(しの)ぐ勢(いきおい)で延びて来た一種の対照を...
夏目漱石 「思い出す事など」
...せめては少壮者を全く存せんと決したが...
南方熊楠 「十二支考」
...午は少壮者が健啖を競ふので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その丈夫な事血気の壮者を凌(しの)ぐどころでない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...なお壮者をしのぐものがあった...
吉川英治 「三国志」
...まさに壮者のお盛りであった...
吉川英治 「私本太平記」
...三十すぎの壮者にも似ず...
吉川英治 「私本太平記」
...菊池武時には、べつに、寂阿(じゃくあ)の法名もあり、入道姿だが、年はまだ四十三、四の壮者だった...
吉川英治 「私本太平記」
...いつも壮者をしのぐばかりなお元気...
吉川英治 「新書太閤記」
...壮者はもっと遠くへ避難し...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして肉づきのよい真白な壮者の肉体らしい影を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...男女五百名以上の壮者はいるであろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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