...この壮快なる雷鳴は遂に聞え来らず...
石川啄木 「詩」
...耳に壮快なる活動の進行曲(マーチ)を聞いて...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...壮快な水の音がほとんど夜を支配して鳴ってる...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...壮快な夏であった...
海野十三 「太平洋魔城」
...俺の心のなかの狂暴を打ちくだいてくれることで壮快なのであった...
高見順 「いやな感じ」
...壮快な飛行機のプロペラの音がきこえはじめたではないか...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...壮快なしかし危険な北極飛行を決行したのであります...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...土方のような壮快な意気組みがあってでもない……大津を立って比叡颪(ひえいおろし)が軽く面(かお)を撫でる時...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒烟(こくえん)を吐いて本牧(ほんもく)の沖に消えて行く巨船の後ろ影を見送っているうちに、兵馬は、壮快な感じから、一種の悲痛な情が湧いて来るのを、禁ずることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...壮快な話題が湧き上る...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の災難を見て、愉快、壮快と感ずるような眼という魔術使いが、私のこの小さな面(かお)という領分の中にいてくれなかったことが、不具ではなくして、光栄であったかも知れません」「弁信さん、理窟は抜きにして下さい、火というものは愉快なものです、壮快なものです、いっそ、この地上にある最も痛快至極なものであるかも知れません」お銀様は、冷然として、昂奮してきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...瀬を下って壮快なのは...
夏目漱石 「虞美人草」
...とでもいいそうなこの壮快な景色の中を...
正岡子規 「くだもの」
...二万尺以上の霊峰を跋渉した時の壮快な印象が記されている...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...主観的には壮快なるものがあるかもしれない...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...一種の壮快な自負をさえ感じたのであった...
山本周五郎 「おれの女房」
...その滔々(とうとう)として流れる壮快な生活の河を...
横光利一 「上海」
...私の初めて経験した壮快な光景であつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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