...褒美を貰った上に士分にまで取立てられるか...
江見水蔭 「備前天一坊」
...このときの小通詞堀達之助も士分に取立てられ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼の士分一名を捕え帰った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...士分から卒に至るまで一様に従事させていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...道中人夫は、薩摩と聞くと対手にしないで、士分の人が、荷物を担いだ...
直木三十五 「南国太平記」
...甲州一国の選ばれたる人と馬――あとの一日は甲府勤番の士分の者...
中里介山 「大菩薩峠」
...小人(こびと)などの士分の者の桟敷であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことに御三家の一なる名古屋藩の城下の者――たとえ士分の者でないとはいえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の士分の方のが言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まで会話に酣(たけな)わであった士分と...
中里介山 「大菩薩峠」
...少なくも士分に属するものだろうと思われるのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...實は中國筋のさる大藩にお抱への御能方(おのうかた)でございました」「いかにも」士分に取立てられた能役者の成れの果...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでは士分の者から来た使には...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...――士分以下の者までもかたらった挙兵だと見られては一揆または暴徒と見られても仕方がなくなる訳...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それから士分のものは鎧櫃(よろひゞつ)を担(かつ)ぎ出す...
森鴎外 「大塩平八郎」
...筑後柳河でも上流の士分の家では...
柳田国男 「年中行事覚書」
...御小人(おこびと)から士分に取り立てられ...
吉川英治 「新書太閤記」
...順次士分(しぶん)に取りたてて来たものであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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