...而して親同様に一人前の士分となって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これは士分の格を奪われて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...士分(しぶん)の者三人を召抱えていなくてはならぬが...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...附記 伊賀越の仇討は、荒木方四人、又五郎方士分、小者ともで、合せて十一人と、藤堂家の公文書「累世記事」にも残っているし、その外俗書にも、同じであるが、一竜斎貞山(二代目)が、附人を三十六人にして、これが当って以来、すっかり、この方が一般的になってしまった...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...小人の士分の者も続々と桟敷へ詰めかけて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...慌(あわ)てふためいて逃げのびたしかるべき士分の者もあったという...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうすると一方の身分ありげな士分の人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の士分の方のが言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...軽輩な士分の者まで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...言ふ迄もなく士分の扱ひを受け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...實は中國筋のさる大藩にお抱への御能方(おのうかた)でございました」「いかにも」士分に取立てられた能役者の成れの果...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苗字(めうじ)まで名乘つて士分に準ずる待遇を受けたには間違ひありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...士分に取り立てられた上...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...江戸時代にはお歴々の士分といえども十両以上の大金は決して肌にしてはいなかった...
正岡容 「我が圓朝研究」
...大塩方の死者は士分一人...
森鴎外 「大塩平八郎」
...そして士分を上士(じょうし)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...士分になれば一郡の將になりたがり...
吉川英治 「折々の記」
...士分の首を獲(と)る機(おり)もありはしない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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