...供給を壟断(ろうだん)する為に行はれる...
石川三四郎 「土民生活」
...數丈高い空間に鐵材の構造が壟斷(ろうだん)された鼻である...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...亜米利加(アメリカ)では大資本家が小資本家を吸収して利益を壟断(ろうだん)すると云つてトラストの幣(へい)を頻りに論じてるが日本では先づ当分トラストが行はれるほど進歩しない...
内田魯庵 「青年実業家」
...染素(せんそ)を胎(たい)と成し墳壟(ふんろう)に埋蔵せらる...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...同書那珂郡の條下に曰く「平津驛家、西一二里有岡、名曰大櫛、上古有人、體極長大、身居丘壟之上、採蜃食之、其所食具、積聚成岡、時人取大之義、今曰大櫛岡、其大人踐跡、長卅餘歩、廣廿餘歩、尿穴跡可廿餘許、」大櫛今又大串と改稱(かいせう)して東茨城郡に屬せり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...もってその専門商業の利益を壟断(ろうだん)したるにあらずや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...然れども侯は日本人をして韓國の利益を壟斷せしむる如き何等の偏頗なる政略を行使せず總ての外國人に對して機會均等主義を適用せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「壟断(ろうだん)」...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時として一部が権力を壟断(ろうだん)することがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今まで梅仙女の愛を壟断して居た武士から言えば...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...文明が京都在住の少數者の壟斷から脱して...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...菅笠の座からの運上を壟断(ろうだん)したように...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...壟断(ろうだん)される罪悪を...
火野葦平 「花と龍」
...ファウストあいつらはあの処刑場(しおきば)の円壟(まるづか)で何をするのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...利益があれば勢力者がこれを壟断(ろうだん)するのは珍しくない...
柳田國男 「地名の研究」
...新興日本の利権とを併せて壟断(ろうだん)しようと試みた者は...
夢野久作 「近世快人伝」
...己(おの)が掌中に壟断(ろうだん)せんとするに在った...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...小さいとは言っても形式は大型古式の墳壟(ふんろう)である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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