...四合壜(しごうびん)を片手に提げて「ああ敷居が高い...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...此の雫は壜の中から出て来たのでない事は確かだね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...壜の上にはってあるレッテルを一々見ては...
海野十三 「火星兵団」
...酒壜(さかびん)やビフテキまで見られますように...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...魔法壜の中へ流れ落ちていた...
海野十三 「人間灰」
...壜はわりあいに重かった...
海野十三 「見えざる敵」
...其(そ)れからハヾトフもブローミウム加里(カリ)の壜(びん)を持(も)つて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...石炭箱や哺乳壜から煙草をだしたんじゃない...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...壜詰缶詰などの口を切って売物にならないものを引取れという人がある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...我慢してね!ワーニャ (テーブルの抽斗(ひきだし)から壜を出して...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...この酒壜もろとも今ひと思いにほうり出せないもんかなあ』と...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...白粉やクリームの壜...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...その秤で測つては壜に注ぐ単調な動作をぼんやり眺めてゐると...
原民喜 「小さな村」
...滑稽な幽霊のやうにふわ/\としてしまひさうな不安に駆られて私は岡の制作台に出来かゝつてゆく壜型の私に...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...酔はうとさへ思へば――一杯のデイルスの水と一壜のウオッカとの差別も知らぬ...
牧野信一 「変装綺譚」
...一升壜を三本おくられ...
山本周五郎 「青べか物語」
...僕等は朝からヴウヴレエ酒を一壜(びん)倒(たふ)して仕舞(しま)つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...新城から提げて歩いてゐた酒の壜を取出して遠慮しながら冷たいまゝ飮んでゐると...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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