...いくつもいくつも壊れたままに積みかさねてありました...
海野十三 「怪塔王」
...一つの壊れたラジオ受信機をさがし出し...
海野十三 「怪塔王」
...脚の痛みも忘れ壊れた窓の中へ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...相当乱暴に取扱っても壊れたり擦(す)り減(へ)ったりすることがない...
海野十三 「白銅貨の効用」
...壊れた石塊(いしころ)の上に腰を下ろして...
海野十三 「○○獣」
...「壊れた水車」は檻をまた旧(もと)のように床下に下ろした上で...
海野十三 「流線間諜」
...後ろの山に円内坊十五尊像という半ば壊れた十五の石像がある...
高浜虚子 「別府温泉」
...俺は半ば壊れた箱の中から...
豊島与志雄 「神棚」
...壊れた人形のまわりに落ち散っていたという椿の花が...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...恨めしそうに壊れた商売道具を見ています...
中里介山 「大菩薩峠」
...鉄灯籠はもう壊れたに相違ない...
夏目漱石 「草枕」
...壊れた道具を修理する方法は骨折の原始的な治療のパターンになった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...そこは壊れた敷石の所々に...
松本泰 「緑衣の女」
...あの切戸がしばしば塞がったり壊れたりなかなか厄介であるそうだ...
柳田國男 「地名の研究」
...あの蟹口運転手のメチャメチャになった妖怪じみた死骸を見た瞬間に……壊れた額から飛出(とびだ)した二つの眼球(めだま)が私を白眼(にら)んでいるのに気付いた時に私はモウ一度気が遠くなりかけました...
夢野久作 「衝突心理」
...コップがガチャガチャと壊れた……と思うと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...投石のために窓の壊れた電車が血をつけたまま街の中から辷って来た...
横光利一 「上海」
...壊れた仏像はまだ随分多く残っていた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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