...こんなに壁土(かべつち)も落ちているだろう...
芥川龍之介 「悠々荘」
...而も新築してまだ壁土も塗らないうちに放棄されたのも多い...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...壁土をバラバラ落していたが...
海野十三 「深夜の市長」
...壁土(かべつち)のようなものがバラバラと落ち...
海野十三 「西湖の屍人」
...かすかに壁土が落ちてくるのを発見した...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...壁土をこね板から壁にきれいに速く移すのが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...白壁土蔵に楓の一もと...
種田山頭火 「其中日記」
...・茂るまゝにして枯れるまゝにして雑草みんないつしよに茸狩すると妹の白髪(妹の家にて)落葉ふか/″\と茸はしめやかにある・秋風のふく壁土のおちること十月廿五日故郷宮市は花御子祭にて賑ふならん...
種田山頭火 「其中日記」
...壁土にわずかだが引っ掻いた跡があり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...たまたま飯の蓋(ふた)を取れば咽喉(のど)へ通らない壁土が出て来る...
夏目漱石 「坑夫」
...壁土や瓦や貫や木舞(こまい)が投込んであるというから――」治助の声でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...乾いた壁土や木舞の中に埋まっていただけに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...壁土はいつ崩れてもおかしくないし...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そのために天井の壁土が剥離(はくり)してさかんに顔のうえに落ちてくる...
久生十蘭 「黒い手帳」
...大急ぎに急がされて壁土の鏝だけは持って来たが...
久生十蘭 「魔都」
...ものを叩きつけて一部分壁土の脱落した所などもあつて...
北條民雄 「間木老人」
...そしてそれらのものは一面にこぼれた壁土のやうなもので埋もれてゐた...
堀辰雄 「あひびき」
...火の中の竹のふしでも刎(は)ねたように――ずどんッ……と鉄砲の音が壁土をゆさぶった...
吉川英治 「新書太閤記」
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