...壁一重(かべひとえ)隣りから失火して...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...鉄板の壁一重そとは...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...忽(たちま)ち壁一重(ひとえ)の隣家を驚かせた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...焚場とは壁一重だし...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...壁一重向うの焚き場にいることを思い出して...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...壁一重の向うでは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...家の後(うしろ)は壁一重にすぐ鶏や鶩(あひる)の小屋があって...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...隣りの家と棟続き壁一重越しに...
豊島与志雄 「白日夢」
...壁一重(ひとえ)隔(へだ)てた昔の住居(すまい)には誰がいるのだろうと思って注意して見ると...
夏目漱石 「変な音」
...壁一重(ひとへ)隔てた昔の住居(すまひ)には誰が居るのだらうと思つて注意して見ると...
夏目漱石 「變な音」
...壁一重を隔ててはおりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...壁一重隣同志の相談が纏つて...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...壁一重先きには他人が住んでゐるのだ...
牧野信一 「蝉」
...おおいに壁一重隣の八さんを悩ますあの老人であるが...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...壁一重隣りの客が...
正宗白鳥 「雨」
...その時に壁一重(ひとえ)向うの室からスヤスヤという寝息が聞こえて来た...
夢野久作 「ビルディング」
...……壁一重向うの室にモウ一人の私が寝ているのだ...
夢野久作 「ビルディング」
...すると、露八のいる部屋とは、何の因果、壁一重だった...
吉川英治 「松のや露八」
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